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平和と戦争を考えるテレビ・ラジオ番組 2017年夏

2017年7月6日

8/5 (土)
NHK Eテレ 後11:00~11:59
ETV特集「最後の盾~満州開拓村 女たちの敗戦~」

 岐阜県の山間地にある白川町。国策により中国東北部(旧満州)に開拓団として移住していた人びとは、ソ連侵攻後、置き去りにされた。ソ連兵に包囲された白川町の開拓団は、15人の若い女性を引き渡すことで生き延びたのだった。戦後、箝口令がしかれ彼女たちはひっそりと生きてきた。しかし、人生の最後を迎え始めた彼女たちが、70年以上秘めてきた事実を語り始めた・・・。

8/6 (日)
NHK総合 前8:00~ 
「広島平和記念式典」

広島は、原爆投下から72年目の「原爆の日」を迎える。世界で核兵器廃止条約の機運が高まる一方で、核の脅威が深刻化する今。平均年齢が80歳を超えた被爆者たちの祈り、決して過ちをくり返さないという子どもたちの誓いを伝える。

NHKラジオ第1 前8:05~8:55 
「ドキュメント・原爆ドーム前」

 原爆ドーム前で、さまざまな国の人々が集まって数時間もの間、語り合っている光景が日常化している。元英語教師で、胎内被爆者である三登浩成さん(71)は10年間ほぼ毎日、広島を訪ねる外国人に原爆について伝え続けてきた。中にはSNSで対話の様子を発信したり、通訳を買って出る人もいる。被爆72年の夏、原爆ドーム前で世界に何が発信されようとしているのかを見つめる。

NHK総合 後1:05~1:48
「”原爆の絵”は語る ~ヒロシマ 被爆直後の3日間~」

あの惨禍を生き抜いた被爆者たちは、後世に伝えるため、自らの体験を「原爆の絵」に描き残した。およそ4200枚が原爆資料館に所蔵されている。今回、超高精細カメラで絵の細部まで丹念に撮影し、被爆直後の壮絶な3日間を時系列に沿って再構成することで、絵に刻まれた真実を追体験するようにたどっていく。

NHK Eテレシアター 後2:30~4:45
「これはあなたのもの 1943ーウクライナ」

1981年にノーベル化学賞を福井謙一氏と共に受賞したアメリカの化学者・ロアルド・ホフマン(1937~)は劇作家でもある。彼の作品『これはあなたのもの』が新国立劇場で上演された舞台を放送する。かつてはポーランド領であったウクライナに、ユダヤ系ポーランド人として生まれたホフマン氏が、母とともにウクライナ人の屋根裏にかくまわれていたという実体験を戯曲にした作品である。

NHK総合 後9:00~9:49
NHKスペシャル「原爆死ホットスポット~ビッグデータで迫る72年目の真実~」

 1945年8月6日から今に至るまで広島市が蓄積してきた約56万人に及ぶ被爆者たちの記録『原爆被爆者動態調査』。被爆直後、作成された検視調書や救護所がまとめた死没者名簿の上に、戦後、市が集めた戦災調査や個人データも加え、今も更新が続けられている超一級データだ。NHKは、初めてこのデータを市から入手し解析した。すると、特定の被爆地や死没地、死因に極端な死者数の偏りがある”原爆死ホットスポット”の存在がわかった。知られざる被爆の真実に迫る。

NHK BS1 後10:00~10:49
「74年目の郵便配達」

 戦地と故郷を結ぶ唯一の手段だった「軍事郵便」。アジア・太平洋戦争中、その多くをアメリカ軍は戦地で押収し分析し諜報活動に利用していた。そして今、その手紙は、アメリカ国内で死蔵されていたり、オークションで売買されたりしている。「今ならまだ宛先に届けることが出来るかも知れない」。番組では、手紙を収集し、宛先をたどって届けることを始めた。激戦地ペリリューから長野県の家族に宛てた手紙。ガダルカナルで書かれた宛先不明の遺書。果たして手紙は届くのか。手紙の向こうにあるはずの家族の物語を追い始めた配達の記録である。

8/7 (月)
NHKラジオ第1 後9:05~9:55
「戦争の歌たち」

 1937(昭和12)年、政府は歌を戦争のために利用し始める。戦意高揚の曲が大ヒットする一方、戦況が悪化していく中で人々の心の拠り所となったのも歌だった。特攻隊員が出撃前に歌っていた男女の別れの切なさを詩にしたハワイアン。動員学生が出征する時に歌われた見送りの曲など、自発的にひそかに口ずさまれた歌もあった。それらの歌が生まれ、歌詞に込められた思いを、当時その曲を歌った人を訪ね、あの時代と同じ道をたどらないための道筋を探っていく。

8/9 (水)
NHK総合 前10:30~11:50 ラジオ第1 前10:55~11:30 
「長崎平和祈念式典」

 被爆者が高齢となり、体験の継承が課題となっている。そんな中、核兵器のない世界の実現に向け声を上げ続ける人々の姿を平和公園、そして祈りに包まれた市内2か所からの中継も交えて伝える。

NHKラジオ第1 後8:05~8:55
「原爆の惨禍を生き抜いて~知られざる”原爆孤児”」

 広島では2千人とも6千人とも言われる子どもたちが”原爆孤児”となった。集団疎開していた学童が8500人いたためだ。激動の戦後を幼い身で生き抜き、飢えや寒さで多くが亡くなった。生き残った子どもたちにも苛酷な人生が待っていた。今年、爆心地に近い袋町国民学校から集団疎開した級友たちが72年目の同窓会を開き、自分たちの悲劇を次世代に伝えたいと、初めてNHKの取材に応じた。

NHKラジオ第1 後9:05~9:55
「姉が残した被爆の記憶~72年前の日記が伝える平和への願い~」

 昨年9月、被爆直後から9日間の心情が綴られた日記が、長崎の原爆資料館で初めて公開された。寄贈したのは日記を書いた女性の弟(80歳)で、自身も被爆し、語り部として原爆の悲惨さを伝えてきた。20歳だった姉の日記と自身の体験を織り交ぜた朗読劇を地元の人たちと創り上げ、公演しようと取り組んでいる。

NHK総合 後10:00~10:50
NHKスペシャル「沖縄と核」

 一昨年、アメリカ国防省は「沖縄に核兵器を配備していた」事実を公式に認めた。これを受け、機密文書の開示が相次ぎ、元兵士たちも重い口を開き始めた。そこで浮かび上がってきたのは、実に1300発もの核兵器が置かれ、危機的な状況に置かれていた沖縄の実態だ。そして、この「核」の存在こそが、沖縄への米軍基地集中をもたらすひとつの要因となっていたという新事実。新資料と関係者の証言から、沖縄と「核」の知られざる歴史に光を当てる。

8/12 (土)
NHK総合 後7:30~8:45
土曜ドラマスペシャル「1942年のプレイボール」

戦争の時代に翻弄されながら、ただひたむきに野球を愛し、全員がプロ野球選手となった4兄弟の物語。

NHK総合 後9:00~9:50
NHKスペシャル「本土空襲~日本はこうして焼き尽くされた~」

 アジア・太平洋戦争で米軍が行った日本本土への空襲。その全貌を解き明かす新資料や映像が、いま相次いで発掘されている。これらの映像や資料を分析する中で、史上初めて「軍用機の戦争」と化したアジア・太平洋戦争が、なぜ無制限にエスカレートし、多くの命を奪う道をたどったのかが浮かび上がる。

NHK BSプレミアム 後9:00~10:29
スペシャルドラマ「返還交渉人─いつか、沖縄を取り戻す─」

 外交官、千葉一夫。戦時中、海軍の通信士官だった千葉は、沖縄を圧倒的な武力で攻撃する米軍の無線を、ただ傍受することしか出来なかった。戦後、本土から切り離され、アメリカ統治下となった沖縄。アメリカと外交交渉を重ねながら、何度も沖縄に足を運び、人々の苦悩に真摯に耳を傾けた千葉。その信念の奥底にあった、想像を絶する体験とは。実話に基づいた物語を、井浦新、戸田菜穂らが演じる。

NHK BS1 後9:00~9:49
BS1スペシャル 「長崎 幻の”原爆ドーム”」

かつて長崎にも”原爆ドーム”があった。爆心地から500mで廃墟と化した浦上天主堂だ。長崎市は、原爆の悲惨さを伝えるために廃墟を保存する方針を示していたが、戦後13年目の春、突如取り壊されて姿を消した。アメリカ外遊から帰国した市長が取り壊しを支持したことからアメリカの関与も疑われた。なぜ長崎は原爆の象徴を「残さない」という決断をしたのか。”幻の原爆ドーム”の謎に迫る。

NHKEテレ 後11:00~11:59
ETV特集「原爆と沈黙~長崎浦上地区の受難」

 長崎で原爆が炸裂したのは、浦上地区の上空だった。キリスト教徒と被差別部落の人たちが暮らす地域だった浦上では、およそ1万人のクリスチャンと被差別部落の人々が命を落とした。生き残った被爆者たちは、その体験を語らずに封印した。戦後72年の歳月を経て、沈黙を守っていた浦上地区の被爆者たちも、重い口を開き語り始めた。また、被差別部落出身者の、40時間にのぼる被爆体験の証言が見つかった。いま、浦上出身の若者たちが、祖父母、親世代の体験について真剣に対話を始めようとしている。

8/13 (日)
NHKBS1 後10:00~11:49
BS1スペシャル「なぜ日本は焼き尽くされたのか~米軍幹部が語った”真相”~」

 アジア・太平洋戦争末期、日本の敗戦が濃厚となる中、なぜ米軍は空爆を続けたのか。米軍関係者を取材する中で、貴重な史料が見つかった。日本爆撃を実行した米空軍100人の幹部の「肉声テープ」だ。米空軍の野望や焦りが語られる。「B29で結果を出したい。何も成果を上げてなかった」当初は予算も少なく、開戦時2万人だった航空軍は、終戦時には200万の巨大組織に急拡大し、米軍の中核となっていく。番組は、4年間の戦争の中で変貌していく航空軍を通して、戦争の怖ろしさの本質に迫る。

8/14 (月)
NHK総合 後8:00~8:43
NHKスペシャル「証言ドキュメント 忘れられた戦場~樺太・40万人の悲劇~」

 北海道の北に位置する巨大な島サハリンは、かつて樺太と呼ばれ、40万人の日本人が暮らしていた。8月15日、玉音放送で敗戦を知った将兵たちのもとに「自衛戦闘ヲ敢行スベシ」という命令が届いた。武装解除に応じるのか、戦闘を続けるのかをめぐって混乱する中、各地でソビエト軍との交戦が続き、兵士と民間人5000~6000人が犠牲となった。なぜ戦闘が続けられることになったのかを示す資料は失われ、これまで真相は闇に包まれていた。今回、NHKは、日本軍の内部資料や幹部たちに関する史料を発掘した。さらに、100人を超える樺太元住民や軍関係者の証言や手記を集めた。ここから見えてきたのは、東京の参謀本部ー札幌の司令部ー樺太、というピラミッド構造のもと、上部組織の命令の真意が問われることなく、理不尽な判断が繰り返され、兵士や住民にしわ寄せが及んでいく実態だった。番組では、ソ連侵攻後、終戦をはさんで2週間続いた樺太戦の全貌を描き出し、悲劇の実相に迫る。

8月15日 (火)
NHK総合 後7:30~8:43
NHKスペシャル「全記録 インパール作戦」

 補給線が断たれ、無謀な戦いで甚大な死傷者を出したインパール作戦は、旧日本軍の体質をさらけ出したとされている。インドとミャンマー両政府との長い交渉の末に、今回初めて現地取材が可能となった。さらに新資料や作戦を指揮した将官の肉声テープなどから、「インパール作戦」の全貌をあきらかにし、決して忘却してはならない惨禍の記録を未来へと継承する。

8月19日 (土)
NHK Eテレ 後11:00~11:59
ETV特集「戦時中の暮らしの記録~名もなき庶民が綴った1763通の手紙~」

 50年前「暮らしの手帖」編集長花森安治は、戦争中の”庶民の暮らし”を特集号として出版した。読者から寄せられた未掲載文も含む1763通の手記は、今も大切に編集部に保管されている。そこには、苛酷な暮らしにも楽しみや生きがいを見いだし、命をつなぐ知恵を絞る、人々のたくましさやしたたかさが綴られている。番組では、投稿を寄せた本人やその家族を訪ね、あの戦争を”人びとの暮らし”に徹底的にこだわって見つめ直す。
 

*ここで紹介した番組は、7月半ばの時点で発表されているNHKに限ったものです。番組の題名が変わることもあります。また、この後も民放をはじめとして、さまざまな番組が放映されることが予想されます。新聞のテレビ欄に注目していて下さい。

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