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プルトニウムを使うプルサーマル計画の破綻

寄稿:池田龍夫

2014年11月9日

プルサーマル計画は破綻必至である。この計画は、原発で使用した核燃料を再処理して取り出したプルトニウムとウランを混ぜた混合酸化物(MOX)燃料を、原発(軽水炉)で使う計画。核燃料サイクルの柱と位置づけられている。

大手9電力と日本原子力発電など11社で計16~18基の実施を見込んでいるが、再延期せざるを得ないという。48機の原発再稼働の見通しが立たず、再処理工場の稼働も遅れているからだ。また、高速増殖炉「もんじゅ」もナトリウム事故などトラブル続きで、お手上げ状態だ。

朝日新聞11月3日付朝刊が、「日本が持つ47㌧超のプルトニウムの行き場がなくなれば、利用目的のない『余剰プルトニウム』を持たないという国際公約に反し、軍事転用を疑われかねない。一方で、非核保有国の例外として日本に再処理を認めてきた日米原子力協定の改定も4年後に迫った。これもプルトニウム利用が前提だ。見通しが立たなければ、改定交渉に影響する可能性がある」と憂慮していた通りであろう。

原発再稼働に固執する安倍政権

一方、原子力規制委は川内原発につき新安全基準に照らして再稼働を認めた。新基準による審査パス第1号で、鹿児島県議会は7日に受け入れ承認の運びだ。福島原発で世界を震撼させたのに、日本の原子力政策に反省の色はなく、特に安倍晋三政権になってから「原発再稼働促進」に凝り固まっている。川内原発に続き、高浜3~4号機、玄海3~4号機、大飯3~4号機など13原発が規制委の審査を待ち望んでいる。

ドイツのメルケル政権は福島事故直後、「22年までに原発中止」を宣言している。火山列島・日本政府に認識が全くないのに呆れ果てる。

池田龍夫 (いけだ・たつお) 毎日新聞ОB。

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