日隅一雄・情報流通促進賞/情報流通促進援助制度に応募を!
日隅一雄・情報流通促進基金


1 情報流通促進賞/情報流通促進援助制度を創設しました
  昼夜を惜しみ、表現の自由・情報公開・国民主権の促進のために活動していた日隅一雄弁護士(第二東京弁護士会)が、 2012年6月12日に49歳の若さで亡くなりました。日隅さんは産経新聞の新聞記者として出発し、1998年に弁護士となってからもNHK番組改変事件、 沖縄密約情報公開事件、グリーンピース鯨肉事件など表現の自由と情報公開に関する多くの訴訟を手がけました。
  2011年5月25日、日隅さんは末期胆のう癌で余命半年と告知されました。当時、日隅さんは、東京電力の福島原発事故以来、連日、 インターネットメディア 「NPJ(News for the People in Japan)」 編集長として東電記者会見場に赴き、 正確な事実を明らかにするため鋭い質問を繰り返していました。 それから1年余、日隅さんは、病魔と闘いながら、東京電力の会見に通い続け、「検証福島原発事故・記者会見」(共著)、「『主権者』 は誰か」、 「国民が主権者になるための5つの方法」 などを刊行しました。
  また、日隅さんは、「原発と報道」、「審議会」、「内部告発と秘密保全法」、「情報公開」 などをテーマにしたNPJ連続対談企画など、 多くの方々との対談や講演を重ねました。日隅さんの弁護士、そしてジャーナリストとしての一生は、 表現の自由の確立と情報公開の推進等を通じて市民に主権を取り戻すという目標に貫かれていました。
  「日隅一雄・情報流通促進基金」 は、日隅さんの生前の志と功績を発展させ、 表現の自由の確立と情報公開の推進を通じて市民に主権を取り戻すために活動を続ける人々を支援することを目的として、 2012年12月12日、日隅さんをしのんで寄せられた皆さまからのご厚意をもとに設立されました。本基金では、以下の事業を行います。

@ メディア制度の改革のための政策提言活動
A 「日隅一雄・情報流通促進賞」 の贈呈(表現の自由・情報公開・国民主権の推進等に優れた活動をした個人・団体に対する表彰・賞金の贈呈)
B 「日隅一雄・情報流通促進援助制度」 による財政援助(ジャーナリスト等の表現活動を擁護する法的サポート費用の援助)

2 日隅一雄・情報流通促進賞
  本賞は、故・日隅一雄氏が願った 「市民が主人公になる社会」 の実現に向けて活動する個人や団体を顕彰し、支援を行うことを目的に創設されました。 本賞は、表現の自由、情報公開、国民主権などに関する幅広い活動を対象にし、選考します。自薦・他薦を問わず、どなたでも応募できます。
  対象者は、マスメディア、市民メディア、市民運動、芸術活動などを想定していますが、限定はしていません。活動の作品や成果物があるか否かも問いません。
  受賞者には、賞金30万円を贈呈します。以下の要綱で募集しますので、多数の応募をお待ちしています!

【募集要項】
  ●提出書類
  所定の応募・推薦用紙に必須事項を記入してください。
  応募・推薦用紙は 「日隅一雄・情報流通促進基金」 のウェブサイトからダウンロードしてください。
  郵送をご希望の場合は、基金事務局までご連絡ください。
  ●書類の受け付け方法
  受付期間内に、提出書類を 「日隅一雄・情報流通促進基金」 事務局まで郵送してください。FAX、電子メールでのご応募はご遠慮ください。
  ●選考方法
  書類選考で最終選考の候補を選び、最終選考では3人の委員(落合恵子氏、津田大介氏、岩崎貞明氏)による協議のうえ、決定します。
  【締切】 2013年3月31日
  【発表】 5月上旬に 「日隅一雄・情報流通促進基金」 ホームページで発表
  【表彰式】 6月12日

3 日隅一雄・情報流通促進援助制度
  本制度は、表現の自由・情報公開・国民主権の促進に資する事件について金銭的な援助(1事件上限10万円)を行うものです。
  この援助制度の背景には、日隅さんの実践があります。日隅さんは、類稀なる理論家であり、ジャーナリストでありましたが、それ以前に何よりも弁護士でした。 前述のように、表現の自由・情報公開・国民主権にかかわる事件に全身全霊を賭けて取り組んだ日隅さんの志と功績を発展させるため、 表現の自由・情報公開・国民主権の促進に資する事件に対し、援助を行います。
  なお、事件についての相談を受けている弁護士からのみ援助制度の申込みを受け付けますのでご注意ください。

【募集要項】
  ●提出書類
  所定の申請用紙に必須事項を記入してください。
  申請用紙は 「日隅一雄・情報流通促進基金」 のウェブサイトからダウンロードしてください。
  郵送をご希望の場合は、基金事務局までご連絡ください。
  ●書類の受け付け方法
  随時受付しています。相談を受けている弁護士から提出書類を 「日隅一雄・情報流通促進基金」 事務局まで郵送またはFAXにて送付してください。
  ●選考方法
  当基金の審査員による厳正な審査の結果、援助の可否を決定します。


  【情報流通促進賞応募先及び情報流通促進援助制度申込先】
  〒101-0041 東京都千代田区神田須田町1-3 NAビル4階
  日隅一雄・情報流通促進基金
  TEL:03-3255-8877 FAX:03-3255-8876
  Email:azusawa@azusawa.jp