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新連載「沖縄ナウ」
①辺野古ナウ Part 1  海猿

寄稿:谷内俊文

2015年6月15日

数年前にラジオから流れてきたニュースで、アメリカ政府が公開した秘密書類のなかに、「沖縄に駐留する米軍並びその施設は、日本の防衛の為ではない」というものが発見されたという話があった。

当時、中国や、その他の国から日本の防衛の為にも沖縄に基地が必要なのだろうって漠然と思っていたオイラは、こりゃ大変な事になるんだろうな~、なんて思いましたが、その後テレビでもそんな話題は無く、誰もそんな事話題にもしてなかった。東京で誰も騒いでる人をみかけなかった。そら耳かと思ったほどだった。

日米安保条約って? 45年前の安保闘争って何だったんだっけ?

沖縄での基地反対運動のニュースはたまに見るが、知らなかった。

現地で反対運動をやっている友人に話を聞き、資料を集めて数冊本を読みましたが、、、、、

空いた口がふさがらないことばかりだった。

「砂川裁判」、、、しらなかった、、、、56年前から、条約とそれに関する取り決めが、憲法や法律より上にある事。

56年経っても、最高裁判例を変えることがこれだけの犠牲と人命を奪っても出来ないとは。

突き詰めて考えると、お金ってこ事になるのでしょう。

米国と米国のどこかのグループと、日本政府と日本のどこかのグループにお金を流す為の。

軍需産業、戦争特需、エネルギー、食品、、、これらをコントロールするには、法律より強い条約と、密約を許す巧妙なロジックと権力が必要なのでしょう。そして問題がおきると誰も責任を取らなくてよいシステムは、お金儲けだから当然のことなんでしょうよ。

経済も大事だと思うけど、犠牲と負債を負うのはいつものごとく、弱者のみという。

話がそれましたが、

自分の目で見なくては。

福島第一原子力発電所事故の時もそうだったけど、現地に行かないと見えてこないものがたくさんある。

撮影の機会を与えていただいたこと、協力していただいたNPJの関係者の方々に感謝します。

沖縄の旅は今回は、辺野古、伊江島、沖縄市、と続きますが、第一弾は辺野古からです。

文・写真 谷内俊文

海猿と呼ばれてるが、海上保安庁の保安官。キツい訓練と格闘技を身につけてる。乗っているゴムボートはエンジン2機の高性能だ。

海猿と呼ばれてるが、海上保安庁の保安官。キツい訓練と格闘技を身につけてる。乗っているゴムボートはエンジン2機の高性能だ。

昨日の敵は今日の友という感じか、午前中の抗議活動の合間には世間話もする。海猿と活動家。

昨日の敵は今日の友という感じか、午前中の抗議活動の合間には世間話もする。海猿と活動家。

「行け!」と、活動家。フルスロットルの抗議活動のボートに海上保安庁ゴムボートが乗り移ろうと接近している。

「行け!」と、活動家。フルスロットルの抗議活動のボートに海上保安庁ゴムボートが乗り移ろうと接近している。

海上保安官も本気モードで追跡。

海上保安官も本気モードで追跡。

ボーリング基地の付近でいきなり海に飛び込んだ活動家は、ネットを伝って登り始めた。

ボーリング基地の付近でいきなり海に飛び込んだ活動家は、ネットを伝って登り始めた。

5分後、海上保安官達に乱暴に羽交い締めにされた。

5分後、海上保安官達に乱暴に羽交い締めにされた。

大阪から来ていて、仕事の休暇を抗議活動の為に使っているという。 「1分1秒でも工事がストップしたら、自分のやってる事に意味があと思いますので。 しょうがないですね、あいつらも仕事でやってる訳だし、海が好きであの仕事選んだんだろうしね。中には凶暴でイヤな奴もいるけどね。 イデオロギーがあったらあいつらも仕事にならんだろうしね。 明日から、また仕事に戻ります。」

大阪から来ていて、仕事の休暇を抗議活動の為に使っているという。
「1分1秒でも工事がストップしたら、自分のやってる事に意味があと思いますので。
しょうがないですね、あいつらも仕事でやってる訳だし、海が好きであの仕事選んだんだろうしね。中には凶暴でイヤな奴もいるけどね。
イデオロギーがあったらあいつらも仕事にならんだろうしね。
明日から、また仕事に戻ります。」

抗議活動のボート「ラブこ」という名前。   この日は、ジャーナリスト満載してたせいか無事に港に戻れたが、翌日、海上保安官によって、転覆された。

抗議活動のボート「ラブこ」という名前。
  この日は、ジャーナリスト満載してたせいか無事に港に戻れたが、翌日、海上保安官によって、転覆された。

キャンプシュワブ第2ゲートから、心配そうに抗議活動の人々が見守る中、「ラブこ」は転覆された。

キャンプシュワブ第2ゲートから、心配そうに抗議活動の人々が見守る中、「ラブこ」は転覆された。

海が好きで沖縄に来て、基地の事を知り、抗議活動をするようになったという「ラブこ」の船長。  涙ながらに、転覆された恐怖を報告してる。 海上保安官は簡単に転覆させた、と。 毎日が暴力と隣り合わせの彼女の唯一の息抜きは、仲間達の料理を作っている時だと言っていた。

海が好きで沖縄に来て、基地の事を知り、抗議活動をするようになったという「ラブこ」の船長。
 涙ながらに、転覆された恐怖を報告してる。
海上保安官は簡単に転覆させた、と。
毎日が暴力と隣り合わせの彼女の唯一の息抜きは、仲間達の料理を作っている時だと言っていた。

世界的にもめずらしいほど美しい海は、毎日が日本人同士の暴力の現場になっている。基地が完成すると、世界中の暴力の発信基地になる。

世界的にもめずらしいほど美しい海は、毎日が日本人同士の暴力の現場になっている。基地が完成すると、世界中の暴力の発信基地になる。

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