【NPJ通信・連載記事】練馬自衛隊基地ウオッチング~ダイコンと基地の街~/坂本 茂
現場 自衛官の 心中を 察しないと・・・!
練馬区の自民党(は)ちょっと 感じ良いよね!
9月1日、練馬区内で7月1日に続き2回目の安保法制反対集会が開催され、参加者はのべ2850人を超えた。
「自衛官の命を守れ」と練馬駅周辺にコールが響き渡った。
デモをそっと見ていた練馬区議会議員(自民)が「とてもいいデモでしたね。お坊さんも参加されたんですね」と囁いた。
6月に開催された平成27年第二回練馬区議会定例会一般質問(自民)は「練馬区内には自衛隊員とその家族が数多く生活されている。隊員は有事には身を挺して職務を遂行され、今回の安保法案がその職務や生活に直接関わることになる。自治体の首長として今国会での安保法案についてどのように受け止めるか。憲法とくに平和主義についてどのように考えるか」と前川練馬区長へ質問した。すると区長は「一般論や抽象論ではなく、徹底的に具体的な議論を尽くすべき、国会を注視して行く」と前向きな答弁をした。
自衛官 12万人国会包囲に笑顔
自衛官たちは12万人の一人の私との対話に笑顔で応対した。
*A:筆者 B:自衛官
A: 国会の前で「自衛官の命を守れ」と叫んできたぞ お前ら警官と同じで政治的には中立だろう。でもよ~、今じゃ警官だって“安保法制は一方通行を逆走するようなものだ”と言い出す始末だ。
B: ありがとうございます(握手)、テレビで見ました。
A: 肩に4ツ星が付いている統幕長(陸将)が政治的発言してるぞ、またまた自衛隊の内部告発でバレたようだ。
B: 何度も内部告発ありますね。
A: 昨年12月選挙があっただろう、その直後4ツ星がアメリカに行って「自民党が大勝ちした、よって、俺たちの部下をアメリカ軍に差し出す法律が夏頃成立する」とまで言い切った。
B: 俺たちには“部外者と口聞くな!取材は勝手に受けるな”と、締め付けておいて・・・なんだよ。
こんな自衛官に誰がした
「9月18日と19日は自衛官募集一次試験だというのに高校生など志願者少ないな~」という、自衛官のうめき声があちこちから聞こえてくる。
8月29日(土)朝霞駐屯地内の陸上自衛隊広報センター(埼玉県朝霞市、以下広報センター)で職場体験した中学生のA4サイズの顔写真が貼り出されていた。
7月8日(水)~9日(木)と9日(木)~10日(金) 広報センターにおいて2つの練馬区立中学校2年生6名 による自衛隊職場体験が実施された。
その後、陸上自衛隊広報センター内イベントホールにおいて、当該の生徒たちがネームプレート付きの迷彩服姿で、戦車と一緒に撮影した集合写真を生徒とその保護者や学校に無断で自衛隊が掲載した。
市民から無断掲載の指摘を受けた広報センターは、その日のうちに問題の他の学校を含む4枚の写真を撤去した。その後、直ちに練馬区議会議員(生活者ネット・共産)も教育委員会へ調査依頼をした。
市民の通報を受け、練馬区内の当該中学校は直ちに、生徒と保護者に聞き取りをした。
練馬区の2校とも本人・保護者や学校も全く許諾してないことが判明した。
練馬区教育委員会教育総務課庶務係長によれば「当該の学校が広報センターは無断掲載だとして抗議した」と説明する。
職場体験を担当した自衛官によれば「無断かどうか答えられない。平日だったので土日と違いお客さんは少ない。広報センターと振武台記念館のみだ。駐屯地には入れない。生徒たちには広報センターの仕事の手伝いと、自衛隊の仕事を理解してもらう講話など9時から3時までそれぞれ2日間実施した。弁当は生徒たちが持ってきた。終了後生徒たちに、自衛官への就職など制度を紹介した陸上自衛隊パンフレット(オールカラー30ページ)やヘリコプター登場など含む広報センターのイベントを紹介したチラシなどを渡した。広報センターの仕事の目的は自衛隊の広報と自衛官の募集です、昨年来から諸般の事情で試験受ける人が少なくなっている。子どもたちに将来自衛官になって欲しいです」と説明した。
防衛省陸上幕僚監部広報室(東京都新宿区)は「生徒たちの写真を広報紙や公の場所に掲載するには、事業者である広報センターと学校との関係だ。本人との確認と学校を通して保護者へ確認した上で了解すれば掲載する、自衛隊が直接保護者と確認するわけではない。事実確認した上で広報センターに注意喚起する」と説明する。
自衛官のみなさん 気晴らしに 国会へ散歩に行きませんか!!
日時:9月10日(木)、11(金)、14(月)~18日(金)
13:00~17:00 座り込み
18:30~ 大集会
場所:国会議事堂正門前
※14日18:30~は、国会包囲行動です。
自衛官の生活を破壊するのは戦争以外の何ものではない。
【お知らせ】
全国「自衛隊員と家族・恋人のための安保法案 緊急相談会」
主催:自衛官の人権弁護団・北海道(連絡先:北海道合同法律事務所)
電話 9月12日(土)午後3時~8時
フリーダイヤル 0120―210―180
ファクス 011―210―6662
電子メール jieikan-jinken@hg-law.jp は9月13日午後3時まで受付。
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