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【NPJ通信・連載記事】メディア傍見/前澤 猛

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迷走する 「アラブの春」(続・「出エジプト記」 私版)

2013年5月4日

「なぜいま、危険なエジプトへ」 と私は何人もから尋ねられた。今回の短いエジプト旅行は、二つの目的を持っていた。

ひとつは、アブシンベル訪問。
1950年代の終わりから、アスワン・ハイ・ダム建設による水没からアブシンベル神殿(ヌビア遺跡) を救おうというユネスコの壮大な計画が日本でも共感を呼んだ。世界60か国から8千万ドルの寄金を得て、神殿の移築は1972年に完成した。 しかも、この救済運動が契機となって、同年11月、ユネスコ総会で、世界遺産条約(世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約)が成立した。
学生時代から民間ユネスコ運動に参加し、募金運動にも加わった私にとって、アブシンベル訪問は長年の念願だった。 そこは、「経済発展」 「環境保護」 「遺産保存」 という人類に課せられた3大命題の原点でもある。

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