2007.11.23更新

東住吉放火冤罪事件

事件名:東住吉放火冤罪事件
今後の予定:再審請求準備中
紹介者:青砥洋司弁護士
連絡先:日本国民救援会大阪府本部気付
      「東住吉冤罪事件」を支援する会
     TEL:06-6354-7215
     E-mail:higashi_sumiyoshi_enzai_jiken@yahoogroups.jp
     支援する会 HP

【事件の概要】
(1)当事者 青木恵子 朴龍晧
(2)事件の内容
  東住吉放火事件とは、火事で自宅を失い、そして最愛の我が子を失った夫婦が、その我が子を焼き殺した放火殺人犯人と疑われ、一審で無期懲役の判決を受け、 控訴棄却判決、上告棄却決定をうけてしまったという、“冤罪” 事件です。

  青木惠子さんは、内縁の夫である朴龍晧さん、長女 (当時小6) と長男 (当時小3) の家族4人で、大阪市東住吉区にある実父所有の建物に住んでいました。
  ところが、1995 (平成7) 年7月22日の夕方、ガレージ付近から出火し、家屋がほぼ全焼してしまいました。
  青木さんと朴さん・長男は無事逃げ出せたのですが、風呂場で入浴中であった長女だけが逃げ遅れ、消火中に救出され病院に運ばれましたが既に死亡していました。

  この火災は、自動車から発火した、偶発的な火災たったのですが、長女に学資保険が掛けられており、 また、青木さんと朴さんが共にガレージの入り口を施錠したと述べたことから、警察は、火災の当日から、内部の犯行による放火を疑って捜査を開始し、 違法な取調から得られた自白により有罪とされてしまいました。

【手続きの経過】
  1999年 5月18日 一審無期懲役判決
  2004年12月 2日 控訴棄却判決
  2006年12月11日 上告棄却決定

【一言アピール】
  目撃者の供述でも、判決が認定した事実が真実と異なることは明白であるにもかかわらず、無期懲役が確定してしまいました。 今後、2度目の再現実験をするなどして再審開始を目指しています。

  判決は7リットルのガソリンを室内に撒いてライターで火をつけたと認定しました。 しかし、そんなことをすれば、大爆発が起きることは明らかであり、判決の事実認定は誤っています。 このような認定がされたのは、自白があるということと、自動車から発火することはないという予断によるものと考えられます。

  しかし、えん罪事件はほとんどの場合、自白があることだけから考えても、自白があることで有罪認定をしてしまうことがいかに危険かは明らかです。
  また、一流メーカーが作った自動車が燃えるわけがないということも、誤解です。2007年10月の民主党長妻議員の代表質問にもあるように、 自動車自体に問題があると思われる発火事故が、2006年だけで1939件もあるのです。

  自白の点については、自白研究の専門家に協力をお願いしていますが、自動車の発火、特にガソリン漏れについては情報が不足しています。 自動車からのガソリン漏れについての情報をお持ちの方からの情報をお待ちしています。情報をお持ちの方は支援の会へのメールをお願いします。

【支援する会入会とカンパのお願い】
  「支援する会」 は2000年5月に発足しました。「ひまわり通信」 の発行をはじめ、集会、学習会をしています。 青木さん・朴さんの無実をはらすためには、大きな支援の輪、皆さまの関心と理解が必要です。是非とも本会へ入会いただき、力をお貸しください。 また、カンパもお願いします。

●ご入会は・・・
  郵便払込用紙にご氏名など下記事項をご記入の上、年会費 2,000円 (ただし、学生は 1,000円) をお振込みください。
    郵便振替口座  口座番号:00940−9−9242
    加入者名:「東住吉冤罪事件」 を支援する会

文責 弁護士 青砥洋司