中国残留孤児2世 労働災害損害賠償請求事件
事件名:中国残留孤児2世 労働災害損害賠償請求事件
〜不当差別!正当な補償を!〜
係属機関:東京地方裁判所民事49部
事件番号 平成19年(ワ)第18505号
次回期日:5月22日(木) 13時10分 東京地裁709号
傍聴可能
紹介者:指宿昭一弁護士
連絡先:日本労働評議会中央執行委員会書記長 間野浩毅
電話 049-247-0011
弁護団 (広報担当) 暁法律事務所 弁護士 指宿昭一
電話 03-6427-5902
|
【事件の概要】
(1) 当事者
原告 労働者 (男性・中国残留孤児二世)
被告 プレス会社
(2) 請求の内容
安全配慮義務違反に基づく損害賠償請求
(3) 請求の原因の内容
原告は、プレス機に右指を挟まれ、指3本を失った上、右腕が全く動かなくなった。原告は、中国残留孤児の息子で、日本語会話がほとんどできず、
日本社会のこともよくわからないため、会社は70万円の金銭を支払っただけで、解決したとしていた。
【これまでの経過】
原告は、本件について、泣き寝入りするしかないかと考えていたが、中国残留孤児国賠訴訟を支援していた労働組合が、この件を聞いて、
被害者の相談に乗り、弁護士を紹介して、訴訟の準備を進めた。
【前回期日の内容】
調査嘱託結果を受け、原告が、事故原因及び注意義務について特定する主張を行う予定
【一言アピール】
岩瀬プレス工場 (東京都江戸川区東小松川) に勤務していた中澤明雄氏は、平成15年5月プレス機に指を挟まれ、右腕の機能を失い障害を負いました。
10ヶ月の入院後、職場復帰を果たしましたが、待っていたのは不当な暴力とイジメでした。
警察に相談しても不当な暴力・イジメを無くすことは出来ず、やむなく退職に追い込まれました。
しかし、退職時会社は70万円の支払いで解決を図ろうとしました。余りにも少なすぎる金額です。
日本労働評議会 (略称:労評) は、謝罪と再発防止、適正な損害賠償を求め、団体交渉を行いましたが、会社は非を認めません。
私達は、2007年7月20日東京地裁へ提訴しました。
景気が良いといわれても、中小零細企業では依然として厳しい状況が続いています。
そして、そのしわ寄せはすべて、中小零細企業で働く労働者に転化され、
底辺で苦しむ労働者の実情を反映した問題だと思います。加えて、中澤氏は中国帰国者2世であり、国籍は日本人ですが、
言葉は不自由で中国人だと認識されてしまいます。
問題の背景には、このような外国人差別も存在していると思います。
民主、人権、反差別を掲げ、今回の問題を広く社会的に訴えていきたいと思います。
取材・報道は大歓迎いたします。
【原告と支援からのメッセージ】
原告 中澤明雄
「社長達は人間ではない。金儲けのことばかり考えて、働く人を大事にしない。障害を負い、家族も失った。悔しい。お金の問題ではない。
裁判で、会社の否を認めさせ、道理を通したい」
間野浩毅 (日本労働評議会中央執行委員会書記長)
「会社の杜撰な対応の背景には差別がある。日本社会では、日本人であるにも関わらず、言葉が不自由なことを理由として外国人として扱われてしまう。
あってはならに、差別と闘っていきたい。」
文責 弁護士 指宿昭一


|