2009.1.4

Message from Gaza ガザからの叫び

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ガザが再び燃えている
2009年1月1日 10:45PM

  法務省 (新築)、教育省 (新築)、囚人問題省、立法評議会(新築)、両替所3軒、モスク3つ、民家3軒、移動中の車2台、そしてその他の建物も、 空と海から、二度、三度と攻撃された。古い地元の石鹸工場も今朝、攻撃された。 無人機とF16が何機か今まさに空を飛行中だ。朝には20機もの航空機が空にあった。昨夜、ガザの人間は1分たりとも眠れなかった!

  イスラーム大学のイスラーム研究の教授でハマースの指導者であるニザール・ライヤーン博士が今日、殺された。 F16がジャバリーヤ難民キャンプ中央部にある彼の4階建ての自宅を爆撃したのだ。 彼の4人の妻たちと9人の子どもたちもいっしょに殺された。これまでの捜索で彼の家族14人が瓦礫の下敷きとなっていることが判明している。
  同地区の住居多数が大きな被害を受けている。 いくつかは人間が暮らせる状態ではなくなってしまった。

  ライヤーン博士は前にイスラエルが侵入したとき、戦闘で息子二人を亡くしていた!
  あらゆる形で、毎分のように、ガザが再び燃えている!

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真夜中のガザ
2009年1月2日 1:41AM

  完全な暗闇だ。ガザ市内の80%以上がすっかり闇に覆われている。この暗闇のなかでは自分の指さえ見えない!
  一方、家の外では、無人機が頭上で唸り、軍用ヘリが空を徘徊している。
  家のなかに目を戻せば、子どもたちは就寝時間になっても床につきたがらない!
  悪夢や爆撃、爆発を恐れているのだ。当然のことだ!

  ルーティンとなった航空機の音が6日以上にわたり昼夜を問わず続いていたが、それが突然、消えた。・・・爆発音。・・・継続する爆発音。・・・一連の爆発。
  ・・・ほかにも身の毛のよだつ爆発が複数。・・・爆風・・・遠くで燃え盛る炎。
  ・・・子どもたちがベッドから飛び上がる。恐がって・・・震え上がって・・・不安そうに・・・
  どうしたらよいか分からずに!どこかに身を隠したい、でも、行くところなどないのだ。

  まるでマットレスの下で爆発音がしているみたい、どうしたらいいの? と再び訊ねる。

  ただ待つしかないんだ!だが、どうしたら子どもに待つことを納得させられるだろう? しかも、何を待つというのだ?
  今度は、救急車と消防車のサイレンが聞こえてくる。それでようやく我にかえる。 自分がガザにいて、小さな発電機を動かして2009年新年に世界に向けてメッセージを書いているのだということに。

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私は無事です
2009年1月3日 10:29AM

  今のところ私は無事だ。しかし、私の住む地区に対する空襲はこの10分間で9回、最悪の事態となることを誰もが予期している!
  午前3時から4時のあいだに、ガザ市内の複数の目標に対して10回の空襲があった。イスラエルの軍艦からの砲撃もあった。 地元の漁船10隻以上がその場で炎上した!
  午後、イスラエルのラジオが、攻撃目標になっているガザ地区の36カ所を発表。ガザ市東部の南北を結ぶ橋もあったし、ラファのガザ空港もあった。
  事態は悪化の一途をたどっている。今にも地上攻撃が始まりそうだ!

  もう電気も水もない。ディーゼル 〔発電機の燃料〕 も尽きかけている。外出もままならない。 攻撃初日からずっと家にいる (今日で8日間。いつまで続くのだ!) 神の祝福がみなさんすべてにありますように。