福島第一原発 フリーランス代表スチール取材報告 第3回
写真家 尾崎孝史 2012.11.18
9月22日、鉄骨がれきの落下事故が起きた3号機。
燃料プール内を確認するための水中カメラがつるされていた
福島第一原発3号機。2011年3月14日、水素爆発による爆音は十数キロ彼方まで響き渡った。
縦方向へ舞い上がった爆煙を見た科学者は、まさに核爆発だ、と証言したという。
取材に訪れた20日前には、鉄骨がれきの落下事故が発生。衝撃が走った。
その後、東京電力は水中カメラを使用済み燃料プールに入れ、確認作業を行った。
結果は、「当該鉄骨がれきは使用済燃料に接触しておらず、各々に影響は確認されていない」
とのことだった。
しかし、作業を取り仕切る担当者はこう話す。
「あの事故は完全なヒューマンエラーだ。再発は十分ありうる。今度は燃料棒に突き刺さっても不思議じゃない」
事故の収束へ向けて、現場では果てしない危険が待ち受けている。
水素爆発による破壊のあとが残る3号機の原子炉建屋。山側(西側)より撮影
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