2009.5.3

2009年 第23回 憲法フェスティバル
「活かせ! 憲法」

弁護士 井堀 哲

  1 憲フェスの季節がやってきた
  100年に一度と言われる経済危機によって、現在国民の生活は破壊されつつあり、定額給付金の支給や、自衛隊のソマリア派兵等、 国民の支持を失った政府が世論を無視して繰り出す政策に対する不満不平が社会に満ちている。そんな中、今年も憲フェスの季節がやってきた。

  2 憲フェスとは?
  憲フェスとは、「憲法フェスティバル」 の略である。「憲法のすそ野を広げよう」 のかけ声で、東京の弁護士が中心になって始まった毎年5月に開催されるイベントで、 今年でなんと23回目を迎える。
  実行委員会を構成するのは、サラリーマン、主婦、自営業者、弁護士、司法書士など。概ね土曜日の隔週で10〜15名が集まってわいわい議論をしている。
  特定の政党や政治団体とのつながりはない。運営資金は、チケット収入とカンパのみ。したがって財政的にはいつもピーピーである。
  これまで出演して頂いた出演者は、鳥越俊太郎さん、井筒和幸さん、香山リカさん、森永卓郎さん、姜尚中さん、永六輔さん、ピーター・フランクルさん、 松元ヒロさん・・・等マスコミでもお馴染みの皆さんである。

  3 今年のテーマは 「活かせ! 憲法」
  民主主義も平和憲法も骨抜きになりつつある国政のあり方。生活不安がまん延し、「もうだめだ」 と叫びそうになる現実。
  しかし、政治が如何に国民の声を無視しようと、現実の生活が如何に厳しかろうと、どっこい市民は生きている。ぼろぼろに傷つけられながらもしぶとく生きている。
  今年は、そんな市民のたくましさを確認し(自画自賛し?)、主権者であることを再認識する。 その上で憲法の活用法をみんなで考える。そんな楽しい企画にする予定である。

  4 『人は見た目が9割』 の著者がおくる 『虎の杖』
  見所の一つは、約100万部の大ベストセラー 「人は見た目が9割」 の著者で劇作家でもある竹内一郎氏の作・演出でのリーディング 『虎の杖』 の上演である。 これは、10年前に米軍の撤退したスービック基地 (フィリピン) と、基地経済に依存する沖縄を舞台にして、基地閉鎖後もたくましく生きるフィリピン民衆の姿を描いたものだ。

  5 出演者と企画の概要
  彩りを添えるのは、今年も豪華な出演者陣である。
  上記リーディングに引き続いて竹内一郎氏のトーク、琉球の歌姫であるシンガーソングライター普天間かおりさんのパフォーマンス、 新自由主義批判と今後の経済の展望を鋭く指摘する経済学者金子勝さんの講演。詳細は下記の通りである。

記 

日 時  5月23日(土) 午後1時30分〜午後5時30分
会 場  九段会館
内 容  リーディング 『虎の杖』 (出演 燐光群のメンバー)
トーク  竹内一郎 (「人は見た目が9割」 の著者・劇作家)
 歌    普天間かおり (シンガーソングライター)
講 演  金子 勝(慶應義塾大学教授・経済学者)
※ 詳細は こちらのHP をご参照下さい。

  6 主催者ウラ話〜団塊の世代とのコラボレーション
  主催者である実行委員会の内部的事情をご紹介しよう。慢性的な財政難にもかかわらず、今年も人材はますます充実している。 特に、元気なのは、団塊の世代である。焼鳥屋の店長、不動産業者、行政書士等・・・。我流の平和論、人権論で、議論が紛糾する。 まとめようとすると面倒なので、最近は放置している。その団塊の世代の独特の盛り上がりに、時には戸惑い、刺激を受けながら、若者たちも積極的に参加している。

  7 チケット好評発売中!!
  チケットも前売 2000円 (当日 2500円) で好評発売中である。実行委員会宛 (03-3263-6264) にお電話下さい。不明点は、弁護士井堀 (03-3354-9681)まで。
  是非、風薫る5月の土曜日に、九段会館でお待ちしております。
以 上