2008.5.10

弁護士、名指しで大学から排除される!

  4月23日、富山大の学生自治会(非公認)に招かれ、自分の講演会のため富山大学に赴きました。
  大学当局はわざわざこの日のために警備員を雇ったようで校門には4人の制服ガードマンが立っていました。 自治会室はキャンパス内なので、なんとか学生と一緒にキャンパス内に入り、トランジスタメガホンで学生に講演会参加を自らも呼びかけ、 かつ3名の学生が講演会のビラ蒔きをしていたところ (15分〜20分以上はキャンパスで現地の学生とともに行いました。ビラは全部はけました。)、 大学当局 (30人位か) より排除勧告あり。

  当局曰く 「学外者の森川文人は直ちに退去するよう勧告する!! 富山大学 (プラカードが出来ました)」
  当方 「理由は?」
  当局 「言う必要はない。許可制であり許可しない」
  当方 「入構自体も許可制か」
  当局 「目的がはっきりしていて入構も認められない」
みたいなやり取り。
  警告2回 (当局側もカウントしていたので) となったので、とりあえず撤退。その後、学生寮で、5名程度の学生と講演というか交流会。
  なかなか楽しかったです。そして空港まで車で送ってもらったのですが、2台公安らしき車が執拗につけてきました。名指しのプラカードとは、まったく (怒)! です。

ってな感じ。非公認の自治会に招かれたってダメなんだとさ。
  非公認たって、任意の学籍者のグループなのにな。とにかく、最近、接見でも排除されるわ、「お尋ね者」というか「危険人物」扱い。やな感じ〜。

(文責:弁護士森川文人)



警察署に立ち入らせない完全なる接見妨害事案例

  3月16日、代々木公園で行われたイラク反戦集会、そしてその後の渋谷に向かってのデモにおいて、不当な弾圧的な逮捕が行われ、 4名の青年ら (内2名は女性) が逮捕されました。

  逮捕後 (デモ終了後)、17時頃、私と他1名の弁護士が、渋谷署に接見に向かったところ、 私たちを視認した公安警察が携帯で連絡を取っている様子で動き出し、あっという間に渋谷署の入り口付近を10数名の制服警官が封鎖し、 私たちの入署自体が拒否されました。入り口の階段の途中で封鎖です。
  当職らより 「責任者を出してくれ」 という呼びかけに、 当日の渋谷署の当直担当者が現れましたが、「ちょっと待って下さい。」 とひっこんだままその場、 すなわち渋谷署入り口の階段途中に20分以上待たされました (写真は、その際、わざと記念写真風に取りました)。


  そのあげく、署内から警視庁公安一課を名乗る刑事ら数名が出てきて、当方名乗りもしないのに 「森川弁護士、**弁護士」 と名指しし、 「取調中で会えない、帰れ!」 「弁護士を選任するかどうかわからないだろ!」 などと言って、私ともう一名、さらに2名の集会主催者らを実力で排除し、 警察署敷地から道路に押しやられました。

  署内で待たされる、ということは以前もありましたが、弁護士が署内に入ること自体拒み、警官に実力で排除されるというのは、かなり露骨で暴力的な接見妨害です。 その後、渋谷署に電話をし、21時以降接見可能ということで、21時30分頃から接見は行いました。

  その後、逮捕された4名は3月26日無事釈放。まったく、為にする逮捕としかいいようがありません。弁護士の接見自体も弾圧される、凄まじい時代です。
(文責:弁護士森川文人)