新刊 『平頂山事件とは何だったのか』


新刊紹介

このたび、平頂山事件弁護団が下記の本を出版します。

☆☆ 8月11日発売予定 ☆☆

お近くの書店にて (あるいは高文研へ直接注文にて) 是非お買い求めください。

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【タイトル】 『平頂山事件とは何だったのか』
【出版社】 高文研 (FAX 03-3295-3417)
【定  価】 1470円 (本体 1400円)

【内容紹介】
  戦後補償裁判のひとつ平頂山事件裁判に取り組み、中国との真の信頼関係を築くために奮闘を続ける弁護団と市民の涙と笑いの記録です。 この10年の裁判を通じて中国人原告と支援する日本の市民の間には確かな絆が生まれました。この先の日中関係を考える市民からのメッセージです。

(本文より)
  1996年、中国人の戦後補償問題の一つである 「平頂山事件訴訟」 が東京地方裁判所に提訴された。
  「平頂山事件」とは、1932年9月16日に、中国東北地方の炭坑都市 「撫順」 の近郊にある 「平頂山」 集落で、 日本軍が中国の一般市民約3000名を虐殺したとされる事件である。
  訴訟の原告となったのは、虐殺事件から奇跡的に生還した莫徳勝、楊宝山、方素栄という三人の老人 (幸存者) たちであった。 弁護団は悪戦苦闘しながら、高齢の幸存者たちと交流し、日本国内での支援要請や平頂山事件の研究を行ない、裁判勝利を信じて奮闘した。 最初はお互いに疑心暗鬼であった原告たちと弁護団がやがて心を通わせるようになる。
  日本国内ではほとんど知られていなかった平頂山事件であるがやがて市民たちの支援組織ができ、中国の市民たちとも交流が始まる。 本書は、こうした10年間に及ぶ試行錯誤と心の交流の記録である。

(あとがきにかえて─駿河台大学教授 井上久士 より)
 「平頂山から見えてきたもの、それは愛人主義の勝利である。」