オスプレイ日米共同訓練の行方が心配

ジャーナリスト 池田龍夫 2013.9.11
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  小野寺五典防衛相は9月6日、新たなオスプレイ訓練計画を発表した。 「普天間飛行場に配備されている米軍の垂直離着陸輸送機MVオスプレイ訓練のため、10月に本土での日米共同訓練に初参加する」 と言明した。
  訓練地域の調整を、米側と行っているというが、住民への説明抜きに行っている波紋は大きい。 オスプレイは開発段階から事故が多く、犠牲者も数人にのぼる。つい最近も米国内で墜落事故があったばかりだ。
  滋賀県の陸自・饗庭野演習場で10月上旬から,陸自と米海兵隊の合同訓練を予定。次いで10月中旬から高知で県内と海上訓練も見込まれている。 防衛省は2015年度予算にオスプレイ購入費を計上するというから、「日米同盟」 の名のもとに軍事協力は進む一方だ。
  また本土内の別地域でも訓練計画があり、沖縄県を中心にオスプレイ反対の住民運動が一層激化するに違いない。

(いけだ・たつお)
1930年生まれ、毎日新聞社整理本部長、中部本社編集局長などを歴任。
著書に 『新聞の虚報と誤報』 『崖っぷちの新聞』、共著に 『沖縄と日米安保』。