関東大震災時における在日朝鮮人虐殺の真相糾明と名誉回復を求めるアピール
先日アメリカ議会下院は、
第二次世界大戦中に数千名の女性を性的奴隷として強制動員した過去について謝罪するよう日本政府に求める日本軍強制従軍慰安婦決議案を満場一致で採択しました。
決議案を提出したマイク・ホンダ議員は「歴史には時効がない。日本政府は
倫理に反する人権蹂躙を反省すべきだ」と強く促しました。
慰安婦問題をめぐって日本政府はこれまでに官房長官談話を出しているとはいえ、改めて首相の公式謝罪が求められているといえるでしょう。
ただし、それだけで日本が犯した罪が許されるわけではありません。
特に日本政府は1923年の関東大震災時に日本が犯した6,000余名の在日朝鮮人大虐殺について謝罪したことがありません。
具体的な真相調査さえ避けてきました。韓国政府においてもまた、公式的な真相調査がなされぬまま今日に至り、犠牲になった方たちの名誉回復はおろか、
遺族の人たちへの慰めの言葉もいまだにないままです。
関東大震災は1923年9月1日、関東地方を襲った震度7.9の大地震でした。東京では大火災が起き、9月3日の明け方まで燃え続けました。
日本政府はこの混乱を収拾するため、戒厳令を発しました。ところが、その理由がとんでもないもので、在日朝鮮人たちが大震災による混乱に乗じ、
日本人の家に火をつけ、井戸に毒物や劇物を投げ込み、略奪を行うなどという、デマで固められたものでした。そして日本政府は、朝鮮人暴動説を流布させました。
また、日本の警察と自警団は、朝鮮人らしいとみれば殺害する挙に出ました。
大地震により家と財産を失い、家族を安全な場所へ避難させねばならない差し迫った状況にある在日朝鮮人たちは、
わけもわからぬうちに殺人者や略奪者に仕立てられ、何の抵抗もできぬまま虐殺されねばなりませんでした。
アジアの平和のために力を尽くす市民たちは、「歴史には時効がない。隠されたものは暴き出し、まちがった歴史は正さなければならない」と考えています。
関東大震災時の在日朝鮮人虐殺事件に関する真相を糾明し、犠牲者たちに着せられた無実の汚名をそそぎ、名誉を回復しなければなりません。
2007年9月1日から9月16日まで、
アジアの平和のために働く市民団体である韓国のアヒムナ運動本部と日本のNPO法人 AhimnaPeaceBuilders (アヒムナ・ピース・ビルダーズ)、
あじあはうす(東京)が共同で、韓国の国会とソウル支庁前広場で、関東大震災の真相糾明と犠牲になった在日朝鮮人たちの名誉回復のための記者会見、
学術討論会、絵画・写真・新聞記事の展示会、一人芝居などの行事を準備しています。
アヒムナ運動本部とNPO法人 AhimnaPeaceBuilders、あじあはうすは、
歪曲された歴史を正していこうとするこのような努力に賛同してくださる韓国と日本の市民 100人を募っています。
韓国と日本の市民たちが一つになって真相糾明と名誉回復を進めることは、韓国と日本の平和を作り上げていく上でしっかりとした支えになるだろうと確信しています。
どうぞよろしくお願いいたします。 (2007年8月5日)
呼びかけ人
金 鍾洙(キム ジョンス) (アヒムナ運動本部 代表)
朱 文洪(ジュ ムンホン) (在日大韓基督教会総会宣教委員長・小倉教会牧師)
趙 眞敬(ジョ ジンギョン) (NPO法人 AhimnaPeaceBuilders 理事長)
高橋 伸子(タカハシ シンコ) (あじあはうす 代表)
ご参加くださる方は、お手数ですが8月25日までに下記申込書にご記入くださり、カンパ(日本:一口1,000円/韓国:一口10,000ウォン)をお振込みお願いいたします。
(今回いただいたカンパは9月の行事のために使わせていただきます。)
振込先:西日本シティ銀行 本店営業部 (普)1842746 キム ヨンスン
郵便振替 口座番号 01730−7−107835 金 令順(キム ヨンスン)
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参加申込書
お名前:
ご連絡先:
(TEL/FAX/E-mail等)
簡単なプロフィール:
メッセージ:
カンパ:( ) 口
ア ヒ ム ナ 運 動 本 部 代 表 金 鍾 洙
(TEL/FAX 82-31-674-9137)
NPO法人AhimnaPeaceBuilders 理事長 趙 眞 敬
(TEL/FAX 03-5291-3783)
(E-mail・共通 npoahimna at yahoo.co.jp)
アヒムナ運動本部
NPO法人 AhimnaPeaceBuilders
「関東大震災と朝鮮人虐殺」 パネル展示
企画趣旨
アヒムナ運動本部 (アヒムナ=子どもたちの力で創る国)と、 NPO法人 AhimnaPeaceBuilders (アヒムナピースビルダーズ) は、
アジアの平和な未来を次代へと伝えるために、日本と韓国の正しい歴史認識を基にした青少年平和交流を主要な活動の一つとして行ってきた。
夏と冬に催す「アヒムナ国際平和キャンプ」 は今夏で10回目を数える。
昨年は日本・中国・韓国=共同編集の 「未来をひらく歴史」 を韓国と日本の青少年が共に読む運動を幅広く展開し、
今年5月には 「ちくほう物語-九州筑豊炭田を中心とした激動の民衆史-」 を企画・出版する等、次代を担う青少年たちが日本と韓国の交流の歴史を正しく認識するために、
学習と平和交流その他さまざまな活動を行ってきた。このような活動を展開したきたアヒムナ運動本部 (韓国・安城市)と、
支部であるNPO法人 AhimnaPeaceBuilders (北九州市 は、特に韓国においてほとんど知られていない重要な歴史の真実を、
韓国内に広く知らしめることを目的とするさまざまな活動を今後も積極的に行っていく所存である。
今年下半期の最重要活動として、1923年9月1日の関東大震災時にあった朝鮮人虐殺について多くの韓国市民と青少年たちが知ることができるよう、
韓国初のパネル展示 (関連行事:宋富子一人芝居、歴史シンポジウム) を開催する。当時の新聞報道や絵画・スケッチ、写真を通して、
朝鮮人虐殺に至った前史を含めてその出来事、その後の日本政府の処置も把握できるようにする。
また、韓国でいかにこの問題に対して無関心であったかを指摘し、今後、この問題を韓国でいかに見つめ、取り組むべきかを真摯に考える場を設ける。
特に青少年たちも理解できるよう工夫し、84年が経った現在も、この事件が日韓の未来を考える上で決して忘れてはならない事実であることを認識できるようにする。
以上の趣旨で以下の内容にてパネル展示を開催する。
記
1.会 場
韓国ソウル特別市 国会議員会館 ・ ソウル支庁広場、光化門一帯
2.開催期間
2007年9月1日〜9月16日
3.観覧料
無料
4.主要展示品
別紙参照
5.展示方法
写真パネル中心
6.関連企画
公演 「宋富子一人芝居 ‐ 在日三代史と関東大震災」 … 9月3日/他
シンポジウム 「関東大震災時朝鮮人虐殺の真相糾明と名誉回復」 …
9月3日 (講師:山田昭次、姜徳相、イ・ウンジャ)
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