布川事件、検察控訴断念──取り調べの完全可視化を
NPJ 梓澤 和幸
本日 布川事件再審無罪判決について水戸地方検察庁が控訴を断念すると発表しました。
現場に残された8本の毛髪がながく検察に隠されてきました。
このうち3本は被害者のもので残りは二人の被告のものでないことが判明しています。
強いられた自白のウソをはっきりさせる死体検案書もながく隠されてきました。
そこには扼殺とありでたらめ自白にはまったく違う殺害方法が書かれていたのです。
事件当日現場にいった女性の証言は二人の被告がはっきり関係ないとするものでした。この女性証人の所在も長く検察により隠されてきました。
二人は仮釈放になるまで29年の拘束をうけ、また冤罪救援のためにはたくさんの人々の献身的な救援活動があり弁護団も大変な努力で貢献してきました。
無罪は闘いとられたのです。
冤罪をくりかえさないため 取り調べの完全可視化が強く求められます。
写真は無罪判決の翌日、取り調べの完全可視化を訴える国民救援会の人たちです。
東京霞が関にて 撮影 2011.5.25
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