「原発ゼロへ」 自民党が変わるきっかけ

ジャーナリスト 池田龍夫 2013.10.11
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  自民党青年局長から復興庁政務官に抜擢された小泉進次郎氏(32歳)は10月7日、名古屋市で講演。 1日には父の純一郎元首相が同地で講演しており、父子揃い踏み≠ェ話題を呼んでいる。
  純一郎元首相の 「原発ゼロ」 発言について質問された進次郎氏は、「国民の間で釈然としない気持ち、 なし崩しに(原発依存に)行っていいのかという声が脈々としてある」 と語り、理解を示した。
  朝日新聞10月8日付朝刊によると、「先週は名古屋で父が原発ゼロ≠話した。東日本大震災で日本が変わる時が来たかなと誰もが思った。 自民党は原発推進政党ではない。参院選公約では再生可能エネルギーの導入促進に向け全力を尽くすと書いた。 自民党が変わるきっかけなんです」 と強調したという。東北復興のためしばしば現地を訪れている進次郎氏の行動力は凄い。 人材難の自民党にとって若手のホープと期待されている。

(いけだ・たつお)
1930年生まれ、毎日新聞社整理本部長、中部本社編集局長などを歴任。
著書に 『新聞の虚報と誤報』 『崖っぷちの新聞』、共著に 『沖縄と日米安保』。