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「~どう考える 集団的自衛権~ 僕たちにしのび寄る戦場。20代の若者が見た戦争のリアル」
2015年5月15日に早稲田大学大隈記念小講堂で「~どう考える集団的自衛権~僕たちにしのび寄る戦場。20代の若者が見た戦争のリアル。」が開催されました。
この企画は、戦争のリアルな姿を若者の目線から描き出すというコンセプトのもと、20代にベトナム戦争に参加した元韓国軍兵士で現在は韓国慶北大学農業経済学部教授を務める柳秦春氏、同時代に同じく20代で自衛隊に在籍した作家の浅田次郎氏、そして、韓国聖公会大学教授でベトナム参戦反省の運動を続ける韓洪九氏を招いて、お話をお伺いしました。
戦争を知らない私にとって、ベトナム戦争下で行われた残虐な行為、そして戦場という一種の特殊な場で、平和な社会であれば普通の生活を送っているはずの普通の人々が、そのような残虐行為に加担してしまう事実は、非常に衝撃的でまた悲しいものでした。そして、ベトナム戦争の被害者だけでなく、韓国軍として従軍した多くの元兵士が今も心の傷を抱えているという事実は、将来にわたって加害者被害者双方を苦しめる戦争の恐ろしさを物語っていると感じました。
浅田氏は講演の中で、憲法改正の是非を考えるにあたっては、憲法の内容を考えるべきであって、その出自を問うべきではないと語りました。そして、創設以来、自衛隊が一度も人に向けて発砲せずにくることができたことを誇りに思うべきであるし、9条の精神は世界に冠たるものだとも語りました。
戦後70年にわたり、戦争の惨禍に巻き込まれること無く、一人の戦争加害者も出さずにきたことを、私たちは国際社会に誇るべきだと思います。憲法9条を守り、決して戦争加害者も被害者も出さない社会を守っていかなければなりません。
講演の内容は、こちらをご覧ください。
(NPJ事務局次長 弁護士 加藤幸)
パネリスト
浅田次郎
韓 洪九(ハ ンホング)
柳秦春(リュ ウジンチュン)
コーディネーター 金平茂紀
主 催:NPJほか
後援:日本ペンクラブ
収録日:2015.5.15 早稲田大学大隈記念講堂
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