2009.1.25

Message from Gaza ガザからの叫び

【メールその40】
日時:2009年1月24日 18:38
件名:学校再開初日

  ガザ市内の学校が再開された初日、精神的外傷を負った生徒たちのさまざまな物語が新たに分かった!
  たとえば私の末の息子は学校に行きたがらない。イスラエルが新たに攻撃を仕掛けてくるかもしれないと言って恐がっているのだ。 息子は、もと治安警察の複合ビルに対するF16による奇襲攻撃に遭遇していた。その場で5人の市民が──通りがかりの者たちだった──即死した。 うち3人は、息子がスクールバスを待って立っていた場所からほんの数メートルのところで亡くなったのだった!
  大丈夫だからと、学校当局は今日一日まるまる、子どもたちを楽しく遊ばせようと心を砕いているからと、息子に納得させるのは至難の業だった。

  ところで、12歳になる息子のカリームは、クラスの優秀者名簿の筆頭で、学校や先生たちのことが大好きだ!
  その息子が学校から帰って、侵攻によって傷ついた他の者たちの話をいろいろ聞かせてくれた。どの生徒にも新たな恐怖の物語がある ; 誰もが心に傷を負っている!

  長男のハルドゥーン (16歳) は、アメリカのパスポートを持っているのだが、彼から聞いたのは、一人の生徒が空襲で殺されたこと、 また、ほかの生徒が手を負傷して病院に担ぎ込まれたことなどだった。 その生徒は、病院に着くやいなや、手を切断された。学校もぞっとするような話で満ち、悲しみに沈んでいた。

  17歳になる娘ソムード、彼女もアメリカのパスポートを持っている。彼女は私と長時間にわたる話し合いの末、学校に行った。 学校が再開された初日のようすを見てくるようにと、私は娘を説得した ; それは問題なかった。 学校で、彼女は、イスラエル兵による拷問について微にいり細を穿った話を聞いてしまったのだった!
  娘が学校を出て歩いていると、彼女の同級生が地面を強く蹴った。砂が燃え上がった。 爆弾の破片があったのだ : イスラエル軍が撤退して8日たっても、白燐弾が残っていて、ある状況のもとで発火するのだ。

  昨夜はゆっくりと眠った。この30日以上ものあいだで初めてことだ。だが、子どもたちのことがなおも心配だ。 子どもたちのうち2人は依然、自分のベッドで眠ることができない。 子どもたちがふつうの生活に戻れるよう、ケアし続けなければ。