NPJ

TWITTER

RSS

トップ  >  NPJ通信  >  緊急事態条項からはじまる改憲

【NPJ通信・連載記事】緊急事態条項からはじまる改憲

憲法改正問題特集


参議院選挙で改憲勢力が改憲発議に必要な三分の二の議席を占めました。
安倍首相は、発議は国会の権限だからどの点が改憲のポイントになるかは憲法審査会で議論していただく。その議論のベースには自民党はすでに改憲案を発表しているので、自民改憲案をベースにしてほしいという趣旨の発言をし(朝日新聞朝刊2016年7月12日)、どの条項に力点をおくかについて明言しません。
この発言をそのまま受け取ると与党と政権は白紙で臨んでいるかの如くです。
しかし「日本会議の研究」(菅野完著)「日本会議の正体」(青木理著)「日本会議の全貌」(俵義文著)「日本会議とは何か」(上杉聡著)等の叙述が注目されます。日本会議は政権と与党に影響力をもっており、同団体は緊急事態宣言条項の創設をかなり優先的な改憲ポイントに提唱しているようです。
この特集では憲法九条の改正、国防軍の創設、表現の自由ほか人権の制約という論点にも気を配りながら、独裁をも招きかねない緊急事態宣言条項創設をめぐる論評の掲載と情報の提供に力を注ぎます。ご注目ください。

NPJ
2016.11.04/寄稿:北川 和彦(立教大学名誉教授)
「緊急事態条項」について
2016.09.06/寄稿:高田 健
安倍改憲と憲法審査会、改憲国民投票について