NPJ

TWITTER

RSS

トップ  >  NPJ通信  >  集団的自衛権行使容認・安保法制自衛官から陰鬱感漂う現場の声を聞く!!

【NPJ通信・連載記事】練馬自衛隊基地ウオッチング~ダイコンと基地の街~/坂本 茂

過去の記事へ

集団的自衛権行使容認・安保法制
自衛官から陰鬱感漂う現場の声を聞く!!

2015年7月18日

“集団的自衛権行使容認・安保法制”

最前線に立たんとする自衛官 本当のことを言えない彼ら 杢して死地へ赴くのか。

東京・埼玉に所在する駐屯地・基地の陸自・空自(2士~3佐)正規自衛官・非正規自衛官(任期隊員)や予備自衛官に聞いた。

私は6月上旬、テレビ局や新聞社などから「自衛官を取材したい」と相談を受けた、自衛官たちに「テレビのインタビューを受けて」と、お願いした。すると

A君 「取材するには上官に報告する!できない」さらに「シビリアンコントロールがあるから自衛隊は暴走しない!周辺事態対処だ!戦争にはいかない!」とでたらめなことを教え込まれているとも話してくれた。

第一師団司令部のシンボルは富士山だ、練馬駐屯地内の各部隊ではなぜかフジサンケイグループの産経新聞かサンケイスポーツを圧倒的に愛読していることも影響しているかどうかは定かではないのだが・・・

6月19日、自衛官が帰宅する夕方、陸上自衛隊練馬駐屯地(東京都練馬区:第一師団司令部)正門前で練馬平和委員会などが戦争法反対を拡声器など使い、配布する“戦争法反対”チラシに自衛官が列をつくった、もちろん迷彩色の作業服姿もいる。

6月末から7月にかけて2週間、自衛官26人に聞き取りをした。10年前のイラク派遣時と全く様相が違い、昨年12月の秘密保護法運用開始が邪魔しているようにも見える。

苦境に立たされる彼らに「俺は国会に署名を出したり、自衛官の命を大切にしろと時間の許す限り、この法律ばかり通してはならない」と彼らに寄り添いながらの聞き取りである。テレビのインタビューとは趣が違う。

それでは特徴的な自衛官の声を紹介しよう。

B君 「夏休み実家に行って戻らない隊員が出るかもしれない・・・お盆休み、駐屯地内の独身官舎で暮らす隊員などは外出禁止になるのだろうか」

C君 「何人かの准尉や3尉の上官も法律が決まったらどうしようか迷っている、自分より若い隊員はやめたいという、テレビ見て若い人が国会や渋谷でデモするのを見て嬉しい感激する」

D君 「男の子が生まれたばかり、可愛い、妻も部外者へ不満を漏らしたらいけないと上官から命令されている」

E君 「俺たちの部隊は首都防衛だ!海外に戦争には行くことないと上官は言う?自衛官のインタビューするヤラセのテレビ番組には腹が立つ」

F君 「いつでもやめられるよと言われ入隊した、機関銃の実弾を朝霞射場(朝霞駐屯地訓練場内:埼玉県新座市)で紛失した時期は、1年間は他の部隊も動員して探した、土をふるいにかけて実弾探しに熱中したが発見できなかった、まだ見つかっていない」

G君 「2才の男の子がいる。お盆休み脱柵者(柵を超え脱走すること)が出るかも、法律決まったらやめるやつが相当出るかもしれない」

H君 「新聞やテレビのインタビューだけは勘弁して・・・志願する高校生などは軍隊になるのではないかと、親が入隊を認めようとしない。上司は2次3次と自衛官募集せよと形ばかり叫んでるだけだ、実際入隊する自衛官を増やす姿勢はない、やってもやっても報われない」

F君 「憲法はアメリカから押し付けられた、アメリカには逆らえない」

番外

36才警察官「安保法制は一方通行を逆走するようなものだ、絶対おかしい。俺の同級生は頭が良く中卒後、幹部候補生になるため自衛隊の高校へ入学した、とても心配だ」

1人5~6分の聞き取りだった。

頭を刈り上げ、すごそうな海兵隊仕立ての自衛官も不安を隠せない。

聞き取りのあと、全ての自衛官たちと握手すると目を輝かせ「お願いします」と、応対してくれた、自衛官たちに希望が湧いたように見えた。

死の覚悟を強いられる自衛官にとっては生きるか死ぬか瀬戸際だ。

これが全てではないが26名中すべての自衛官が不安を抱いているのは偶然なのだろうか。

私は“戦争法案”が出てきて、士気が乱れっぱなしの自衛隊の現状を垣間見たような気がした。

集団的自衛権行使容認が閣議決定された2014年7月以降、練馬区内では自民党や公明党の議員も迷い始めて1年。彼らの「集団的自衛権行使反対で表には出られないが裏方で支援する」という声を聞きながら2015年7月1日、練馬区の歴史がはじまって最大のデモは飛び入りも含め1350人に膨れ上がった。飛び入りや、毎日新聞の折り込みで初めてデモに参加した人々、超党派の議員や元自衛官も駆けつけた。

1万人を超える自衛官やその家族の住む、二つの駐屯地を抱える練馬区、潮目が変わった。

看板に偽りあり 練馬駐屯地のあちこちに林立する立て看板 身内に相談し たって解決するわけないよ 下手すりゃぶん殴られて終わりさ・・・

看板に偽りあり 練馬駐屯地のあちこちに林立する立て看板 身内に相談し
たって解決するわけないよ 下手すりゃぶん殴られて終わりさ・・・

 

朝霞駐屯地にて(写真の一部を修正してあります。画像の人物と本文中に登場する人物は直接関係はありません)

朝霞駐屯地にて(写真の一部を加工してあります。画像の人物と本文中に登場する人物は直接関係はありません)

こんな記事もオススメです!

(41)シリアと北朝鮮に引き裂かれたトランプ戦略

戦争する国づくりにつきすすむ安倍改憲を阻止しよう!

第59回クラシック音楽の問題点(15)「2016年回顧」

米国によるシリア攻撃と北朝鮮威嚇―無法で危険な米トランプ政権の軍事挑発を許さない声を挙げよう