【NPJ通信・連載記事】見えないものをみつめて/NPJ相川早苗
見えないものをみつめて 2:6:2の法則
組織の中には2:6:2の法則があります。
会社では優秀でよく働く2割・普通に働く6割・ぶら下がっている2割となり、
蟻の社会でもよく働く蟻が2割・普通に働く蟻が6割・働かない蟻が2割となるそうです。
よく働く方を抜いても、働かない方を抜いても、普通からその両方が現れ結果2:6:2になるのだそうです。
幼稚園児の場合、良く先生の言うことを聞く2割と普通の6割、言うことを聞かない2割になり、
やはりどちらを抜かしても普通からそれぞれが現れてきて2:6:2になるそうです。
腸内細菌は善玉菌2割・日和見菌6割・悪玉菌2割となっていて、
善玉菌が優位になると日和見菌は善玉菌につき、
悪玉菌が優位になると日和見菌は悪玉菌につくのだそうです。
一つの組織であっても労働から見た場合、善人と悪人でみた場合、明るい人暗い人の場合、おしゃべりな人無口な人の場合など
さまざまな分け方で2:6:2になるのではないでしょうか。
善人と悪人でみた場合、悪人は善人より優位になります。
善人はルールを守ります。真実を言います。
悪人にはルールがありません。どんな手段も取ります。
ヒーローものや冒険映画に出てくるような悪人面はしていません。
いかにも善人のように振るまい愛想もよく親しげに近寄ってきます。
巧みな嘘と秘密で、あっちでもこっちでもいい顔をし、悪の本心はなかなかみせません。
少しの真実を多くの脚色で覆い違う意味のものにして話します。
脚色した言葉で話し善人を陥れます。
口がうまく愛想がいいので多くの普通の人は騙されます。
そうして悪は徐々にその勢力を広げていきます。
善は悪に勝てないのです。
けれど人類史上悪が一時栄えることがあっても長続きしませんでした。
それはしたこととされたことの差に動く力と、したことはされる力が動くからです。
見返りを求めず尽くしてくれた人に対して恩を忘れ裏切るようなことをすれば、
良くした人には他のことで恩恵があり、恩知らずには損害を受けることがおきます。
人が喜ぶこと嬉しいと思うことをすれば、その時の思いと同じような嬉しいことがおき、
人ががっかりすることや悲しむことをすれば、その思いと同じ思いをすることがおこるのです。
善人にはそれなりの恩恵があり、悪人にはそれなりの損害を受ける時がくるのです。
したことはされます。
情けは人のためならず。
天に唾する。
ということだと思います。
ですから、悔しいことも腹の立つことも、いつか必ず善悪の区別がつく時がくることがわかれば辛抱できます。
自分が悪人にならないように、悪人が近くにいたら反面教師として習い、
自分を磨く努力をしていけば道が開けていきます。
少し先のことを見るのではなく、もっと先を見ていきましょう。
悪人は善人を磨く砥石のようです。
砥石は他のものを磨きますが自分はすり減り磨かれることはありません。
悪人が光り輝くことは決してないのです。
今年から激動の日本であり世界になっていくと思います。
二つの世界大戦を経験しても未だ世界は混沌とし格差が広がり欲にまみれています。
権力を持つと人は欲が出てそれを満たそうとし、独占しようとします。
名誉欲・金銭欲・色欲です。
一般の人でも権力を持つと欲が出てきます。
誰もがそうなる素質があります。
そうならないために「和合」「感謝」「謙虚」「素直」を持ち続ける努力をしなければなりません。
人類が欲に絡まず真に平和になる考え方生き方を学び、実践する時代にならなければいけないのだと思います。
今はその過渡期にあり、新しい世界が生みだされる前の産みの苦しみの時期になっていくのでしょう。
日本は秘密保護法・集団的自衛権・武器や原発の輸出など戦争へと向かい始めています。
嘘と秘密と詭弁にまみれています。
何を言ったかだけで判断すると間違ってしまいます。
何を言ったかではなく何をしたか、何をしているのか、
何をしようとしているのか、本性はどこにあるのかをみる必要があります。
本性は言葉の端々、行動の端々に必ず現れます。
それを見逃さない感性・注意力が必要です。
誰が得をしたか、得をするのかからみるのも一つの方法です。
これから本当に恐ろしい世界情勢になっていきます。
けれど悪人は長続きはしません。
挫けることなく平和な世界を目指していきたいと思います。
気がついた一人ひとりが一人ひとりに語っていくことが重要だと思います。
6割の人が善人につけば8割になります。
善人がつくる新しい世界は今よりずっと明るく楽しく住みやすくなるでしょう。
希望を持って努力していきたいと思います。
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