【NPJ通信・連載記事】練馬自衛隊基地ウオッチング~ダイコンと基地の街~/坂本 茂
自衛隊官舎へ超党派宣伝!! 目線で訴え じっと聞く自衛官の姿が 愛おしい
2015年7月20日(祝)、猛暑のなか、午前10時~午後3時、練馬・和光自衛隊官舎(独身・家族寮)6ヶ所全てへ「アベ暴走ストップ!」と市民団体と民主・共産練馬区議会議員が訴えた。
氷川台官舎
坂尻区議(共産)は「自然に法律が通るわけではない!世論で廃案に」と隊員を激励。練馬鑑別所西側、古びた官舎へ。ビラを配っていると「ありがとう」と言って受け取る自衛官あり。
北町官舎
高家賃で住みづらいというゴージャスな真新しい高層マンション官舎だ。4~5名の自衛官が宣伝を聞きながら官舎の駐車場で遊んでいる。官舎前の練馬駐屯地から、警務隊の腕章をつけた自衛官が出動、監視(スパイ)行動開始。宣伝終了後、スパイの迷彩服は官舎に住む自衛官のチェックを終え駐屯地に戻った。もしかしたら、彼も宣伝に耳を傾け職務に忠実っぽく演じたかもしれない。しかし、その彼にもスパイが存在するのも自衛隊社会だ。
本当のことを“シャバ”で聞くのも勇気が必要なのだ。
田柄官舎
古びた官舎だ。宣伝をしていると官舎の庭先で緑色のミニテントをつくり子どもと遊ぶ自衛官の姿が見える、お父さんは照りつける太陽だというのにじっと聞いていて、部屋に入ろうとはしない。
子ども二人が無邪気に遊んでいる。
大泉学園官舎
ほとんどが空家の古びた官舎だ 洗濯物が干されベランダの窓を開けて、猛暑にも負けないで部屋でじっと聞いている自衛官たちの姿あり。
朝霞駐屯地内 独身官舎・外来官舎
かつて19歳の自衛官が“辞めさせてくれ”と叫び飛び降り自殺した官舎だ。白石区議(民主代表)は女性の立場で官舎の自衛官たちへ命の大切さを訴え続ける。警務隊のジープが警らにくるが何も言わずに通り過ぎる。独身官舎から5~6名が自転車置き場の影でタバコをふかしながら聞いている 5階7階の窓が開いて顔を出して聞いている 官舎の影でじっと聞いている姿 ジョギングをしながら 様々な自衛官たちがじっと耳を傾ける 和光国際高校の男子生徒がビラを受け取り「僕たちも徴兵制で行くことになるの?」と、九条の会の関係者に説明を受けている。
6ヶ所目の和光官舎
ここは朝霞駐屯地に隣接している、高級幹部の住む高層官舎は飛び降り自殺が多い官舎の一つと、それ以外の5階建ての古びた官舎がある。
生垣の向こうにある古びた官舎では、自転車置き場でじっと白石区議の訴えに耳を傾ける自衛官は自転車を子どもに乗せ、夫婦でお買い物か・・・政治には参加できず、見守るだけしかできない自衛官たち、複雑な顔でこちらを見つめていた。
自衛官たちは“国を守る”“災害で人々を助ける”などという熱い思いで志願した・・・今、本当のことを知らされず、家族にも苦悩を打ち明けられず・・・悶々と異国の地を踏むのか悩み続けている。
正しい情報を様々な手段で自衛官たちへ伝えようではないか。
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