NPJ

TWITTER

RSS

トップ  >  NPJ通信  >  「集団的自衛権行使は違憲」 山口繁・元最高裁長官か指摘 

【NPJ通信・連載記事】読切記事

過去の記事へ

「集団的自衛権行使は違憲」 山口繁・元最高裁長官か指摘 

寄稿:池田龍夫

2015年9月4日

安全保障関連法案について、山口繁・元最高裁長官が「少なくとも集団的自衛権の行使を認める立法は違憲と言わざるを得ない」と発言した。朝日新聞が9月3日付朝刊1面と3面に報じてもので、元最高裁長官がこのような見解を示したことは初めである。

安倍首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」は昨年5月、安保環境の変化などを理由に憲法解釈の変更で『限定的な集団的』自衛権行使」の容認を求める報告書をまとめた。内閣はこれを踏まえ、同7月1日に解釈変更を閣議決定。山口氏は、こうした考きえ方について「法治主義とは何かをわきまえていない。憲法9条の抑制機能をどう考えているのか」と強く批判している。

まさに正論中の正論ではないか。今後の安保法案に影響を及ぼすに違いない。

池田龍夫 (いけだ・たつお)毎日新聞OB。

こんな記事もオススメです!

米中露三大軍事大国に囲まれた日本ー「1984年」の全体主義世界における日本の立場 ー*

馬鹿げたウォーゲーム

防衛力抜本強化予算 = 5年間43兆円を上回る軍拡の兆し

国立大学法人法成立 : その先に見える景色と私たちの課題