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【NPJ通信・連載記事】選挙へ行こう~自民党改憲草案と参議院選挙@2016

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拝啓 安倍晋三様

寄稿:井上正信

2016年6月20日

拝啓 安倍晋三様

貴方は参議院選挙の全国遊説で、野党共闘に対して「『野党統一候補』というと聞こえはいいが、実際は共産党と民進党の統一候補だ。」ととても品のない宣伝をしていますね。それだけ野党の選挙協力が怖いのでしょう。そのうえ共産党嫌いを露わにしていますね。貴方がいくら共産党嫌いでも、主権者国民はそうは思っていません。

ところで貴方はこの参議院選挙の最大の争点を、本心では憲法改悪と考えているようです。自分の任期中に憲法改正を!ということを執念深く狙っているのでしょうね。貴方のその執念深さは、第一次安倍内閣当時から変わらないようです。私は貴方の執念深さが必ず墓穴を掘ると思います。いや、私たちの手でそうなるようにしてあげましょう。

貴方は2007年7月の参議院選挙の際、自分の任期中に憲法改正をする!と言いました。しかし主権者国民は貴方が言えば言うほど危うさを感じて、全国の9条の会が奮起し、参議院選挙は大敗しました。その結果「衆参ねじれ国会」となりました。

2007年9月にオーストラリアでAPEC首脳会談がありました。その際行われたブッシュ(Jr)大統領との首脳会談で、貴方はテロ対策特措法の延長を約束しました。対米公約というやつです。インド洋で無料の給油スタンドを「営業」していた海自艦艇の派遣継続ですよ。
APEC首脳会談後の記者会見で、貴方はテロ対策特措法の延長に政治生命を掛けるとまで言い切りました。そのときの貴方の表情を私は今でも覚えています。悲壮な覚悟が窺えました。たった2隻の海自艦艇の派遣継続に1国の首相が政治生命を掛けるそうだと、当時の世界中のマスコミは驚いたはずです。

 貴方は帰国後テロ対策特措法延長問題で早速に民主党小沢党首との党首会談を申し入れました。小沢さんは「さる者」で、肘鉄を食らわすように拒否しました。その瞬間にテロ対策特措法の延長は不可能となったのです。貴方は福田康夫さんのように衆議院で再議決するだけの腹構えもなかったのでしょうね。

貴方は9月の臨時国会冒頭の施政方針演説を行いましたが、その翌日から始まる総括質疑のその日の朝、突然辞任を表明しました。一番驚いたのは、インド洋で給油活動に参加していた海自隊員達だったでしょう。

そのときの「ぶら下がり記者会見」の時の表情を私は昨日のように覚えています。貴方は総括質疑での野党からの質問攻勢に耐えられず、登校拒否ならぬ「登院拒否」をしたのですが、目はうつろで完全に生気を失っていました。実は私は、貴方が精神のバランスを崩して不慮の出来事でも起こりはしないかと心配をしたほどでした。

私はそのとき安倍晋三という政治家は、案外もろい人物だと感じた次第です。それはそのはずです。これまでの貴方の人生ではおそらく挫折という体験はなかったと思われるからです(もし間違っていたらごめんなさい)。ですから再び政治の世界に戻る、ましてや最高権力者の椅子に座るなど私には想像も出来ませんでした。

しかし貴方の執念深さはそれに優っていたようです。再び首相の座に返り咲いた貴方は、おそらくあのときの経験が大きなトラウマとなって、野に下ってからしっかり学習されたようです。自分の任期中の憲法改正を!という本心を選挙になれば隠すという「こざかしい」ことを平気でやってのけるからです。秘密保護法、安保法制は皆このやり口でした。

しかしこれほど主権者国民を馬鹿にしたことはありません。私たちは貴方の憲法改悪を目指す執念深さを十分承知しています。この度の参議院選挙では再び「衆参ねじれ国会」をもたらして、貴方の野望を挫折させて、再び政権を放り投げるところまで追い詰めるつもりです。そして二度と政界に復帰できないようにするつもりです。三匹目のドジョウはいませんよ。

貴方がいくら強がっても、それは所詮衆議院での絶対多数と参議院での過半数という安定政権に乗っかかっているからに過ぎません。「衆参ねじれ国会」となれば、貴方の本質的な弱さが必ず貴方を追い詰めるでしょう。
これは私の貴方への挑戦状です。

敬具
井上正信 拝  

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