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終戦直前、疎開船「東光丸」撃沈の悲劇

寄稿:池田龍夫

2014年7月23日

終戦直前の1945年4月16日、東京都の八丈島から横浜へ向かっていた疎開船「東光丸」(約530㌧)が御蔵島沖で米潜水艦に撃沈され、学童を含む乗員乗客160人のうち149人が死亡した。朝日新聞が7月17日付夕刊1面トップで報じた特ダネで、僅かな関係者が明らかにした悲劇的事件である。

沖縄沖で米潜水艦に撃沈された疎開船「対馬丸」事件(44年8月22日)はかなり知られているが、「東光丸」撃沈を初めて知って驚かされた。太平洋戦争での悲劇の未解明事件が、もっとあるような気がしてならない。朝日報道によると、生存者の故豊田市三氏から船内の様子を聞き取った証言テープが町に残されていた。「米艦の襲撃を恐れて、ほとんどの乗客が船倉にいた。豊田さんが偶然甲板に上がったところ、魚雷が左舷に命中。船首が持ち上がり、船が斜めに大きく傾いた瞬間、2発目の魚雷が船尾に当たって、お椀を伏せたようにひっくり返った」との証言に戦慄を覚えた。

政府も事実関係を知らないはずだから、これを機に徹底調査に乗り出し、補償対策などを急ぐべきである。

池田龍夫 (いけだ・たつお) 毎日新聞OB。

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