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【NPJ通信・連載記事】心の免疫・体の免疫/佐藤 義之

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第5話 体(細胞)が酸性に傾くと免疫力が低下する訳

2017年9月19日

1)まずこの事実をご承知おきください。
 愛媛大学の教授、奥田拓道先生が発表された内容です。

癌細胞の分裂・増殖は正常細胞の分裂・増殖と比べて、そのスピードが速いことはよくご存知のことと思います。当然、癌細胞は、その分裂・増殖に必要なエネルギーとして糖分をたくさん消費します。
(話は変わりますが、体の中で糖分の消費が際立って多いところを画像でチェックするのがPETです。)
糖分をたくさん消費しますと、それだけ乳酸が副産物として溜まります。そして、乳酸が溜まると、細胞および組織は酸性に傾きます。PHにして7.4~7.2程度まで低下し、いわゆる酸性体質になります。酸性体質になりますと、リンパ球は接触できなくなります。これは、癌細胞が増殖していく上での防御手段なのです。

2)次に、皆さんは次のような内容をお聞きになったことがあると思います。
 糖尿病の人は、怪我をすると治り難く、傷が化膿しやすい。
 糖尿病の人は免疫力が低下している。

実は、糖尿病の方は、体が酸性体質になっているのです。糖尿病の人に白血球がない訳ではありません。糖尿病の人の血液や組織は酸性に傾いている為、白血球そのものが機能低下を起こしており、細菌に勝てないということなのです。ですから、化膿し易いですし、傷が治り難い訳です。
体が酸性に傾きやすい人は、何も糖尿病の人だけではありません。肥満や中性脂肪の高い人も同様です。メタボの人の殆どは、体が酸性に傾いていると申し上げてもよいでしょう。

3)さて、我々は、自分の体が酸性に傾いているのか否か、チェックできるのでしょうか?

それは殆ど不可能と思ってください。我々が受ける血液検査は静脈血を使用します。静脈血は老廃物を持って心臓に帰る血液です。これから全身の細胞へ影響を与える血液は動脈血です。そうすると、血液が酸性に傾いているのか否かを調べるには、動脈から採血をしなければならないということになります。どんな高額な人間ドックを受けても、血液が酸性に傾いているか否かの項目は入っていません。
どうせ測定できない訳ですから、酸性に傾いているか否かを話題にすること自体がタブーのようになっているのではないでしょうか。体の酸性体質が議論されることは一般的にはありません。しかし先程の奥田先生の発表のように、癌そのものが酸性組織で、そのこと自体が癌増殖の防御手段になっている訳ですから、測定できないとしても、体が酸性に傾く生活習慣は改めるべきでしょう。

4)その対策とは?

あまり、たくさんの事を申し上げても、なかなか実行できるものではありません。私は、たった1つだけ気をつけてください、気配りしてください、と申し上げていることがあります。
それは『調理の油を控える』ということです。
これは私が17年間、体温維持と共に申し上げてきたことです。日本は以前、調理の主体は「土鍋」でした。土鍋がフライパンにとって代わり、メタボの方が増えました。もちろん車社会となって、カロリー及び脂肪分の消費が減ったことも原因ですが、カロリー及び脂肪分の摂り過ぎの原因は何と言っても調理の油です。
●卵を食べるときは、目玉焼きではなく、半熟かゆで卵にしましょう。
●ギョーザを食べる時は焼きギョーザではなく、蒸しギョーザにしましょう。
●霜降りのお肉を食べる時は、ステーキではなくシャブシャブにしましょう。
●魚のカレイを食べる時は、唐揚げではなく煮付けにしましょう。
●マヨネーズもドレッシングも調理の油です。ドレッシングはノンオイルにしま
 しょう。

ごま油やオリーブオイルも所詮オイルです。よく、肉ではなく魚をと指導されていることがありますが、いくらイワシが体に良いからと言っても、イワシのフライでは駄目です。野菜を主としていると言っても、野菜炒めでは何にもなりません。肉を我慢して、魚や野菜を中心にすると、いずれはストレスになります。そうであるなら、肉も食べ、そのかわり調理方法を吟味すれば良いことです。
私は、何がなんでもフライパンの調理を否定するものではありません。ただ、この日本の食文化の変遷が何をもたらしたか、一度立ち止まって考えてみる必要があると申し上げてきました。全てのものに光と影があり、長と短があります。
短をきちんと理解して、長たる油のうまみを享受するという姿勢を持たないと、体が酸性に傾きますよと申し上げているのです。

まず明確に「調理の油」と「食材の油」を分けて考えることです。

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