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【NPJ通信・連載記事】心の免疫・体の免疫/佐藤 義之

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第7話 約95%の医者は「排除」の作用だけに目を向けている

2017年11月21日

★まずは、図を御覧ください。図解説明※別ウインドウが開きます。

「免疫」という言葉の第1印象は「抵抗力」、即ち体内に侵入した細菌やウイルスを排除し、又体内に発生した癌細胞を除去するという作用を想像しがちである。
即ち、白血球やウイルスの、細菌やウイルスに打ち勝つ力、癌細胞の除去能力を問いがちである。
しかし、それは免疫全体の恐らくは1/3しか理解していないことになるであろう。

お母さんのお腹にいる赤ちゃんは、厳密に言えば異物である。互いに異種タンパクでありながらも、お母さんの免疫は、赤ちゃんを異物と認識しないのである。
もっと卑近な例で言えば、我々が毎日食べている食物全てが異物である。
牛肉にしても、鳥肉も野菜も全て異種タンパクである。
ありがたいことに、我々のリンパ球には、2種類あって、我々の体にとって必要なもの、又我々の体に害を及ぼさないものに対しては、「排除することなかれ、ほっておけ」と排除を専門に行うリンパ球に、ストップをかけてくれるのである。

更に重要なのは、これは味方か敵か見極めるレーダー役のマクロファージである。
全ては、このレーダー役のマクロファージが正しく敏感に判断するか否かにかかっているのである。「癌細胞は厳密に言えば異物ではない。」確かに自らの細胞が異型化したもので、厄介な身内ということになる。しかしリンパ球に排除してもらわなくてはならない代物である。しかし、元々身内であるということに、マクロファージが甘くなるという現実が存在するのである。排除するリンパ球の機能も大切であるが、まず、マクロファージの機能を高め、正しい識別、判断をさせるのが先決なのである。
一方、体に必要なものだから「ほっておけ」という命令を出してくれるリンパ球の機能を高めることも忘れてはならない。このリンパ球の機能が低下するから、むやみやたらにアレルギーがおきるのである。スギも生物、人間も生物、である。
生物が生物に敵意を持つことにストッパーが効かず、排除のリンパ球が頑張って、花粉症がおきるのである。同時にそれ以前のレーダー役のマクロファージの識別にも問題がある訳である。我々の体は想像を絶する機能を有している。
免疫1つとっても「排除」と「寛容」それを見極める「識別能」この全てに注目しないと自然治癒力(自己治癒力)が引き出せないのである。

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