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「国の借金」過去最大の1024兆9568億円

寄稿:池田龍夫

2014年8月15日

日本の累積赤字は増え続けている。5月9日、財務省は、国債や借入金を合わせた「国の借金」が2013年度末で過去最大の1024兆9568億円となったと発表した[。「国の借金」のうち、国債は853兆7636億円、借入金は6454億円増の55兆5047億円、政府短期証券は4208億円増の115兆6884億円となった(財務省HPの統計による)。

他の先進諸国も財政赤字状態にあり、ワースト2位はギリシャ、イタリアが5位、米国は11位だった。この中で唯一の黒字国であるドイツがGDP比0.1%(2012年)となっている(2012年、対象国は176か国)。

社会保障費増大のため公債残高は爆発的に増加していった。日本国債を買い支えてきたのは主に日本国民による貯蓄であるといえ、国債増発を何時まで続けるつもりなのか。

「安倍首相の政治責任を問う」

 朝日新聞8月3日付「オピニオン面」に、「財源は赤字国債という無責任」という投書(東京都稲城市・86歳男性)が載っていた。「消費税率を10%に引き上げ、経済が成長した場合でも国と地方の基礎的財政収支は2020年度に11兆円の赤字になるという。お先真っ暗とはこのことではないか。ところが、安倍晋三首相は世界を歴訪して相も変わらず、政府開発援助を乱発し、国内でも日本再興戦略の名の下、首をかしげたくなるような施策に多額の出費を約束して得意顔だが、財源には触れようとしない。しかし、すべて赤字国債に依存せざるをえないことは素人でも看破できる。(中略)国益を損なうような行為を続ける安倍首相など当然、辞任させるべきだと思う」との批判は的を射ている。

国際収支速報も最悪

財務省が8月8日に発表した2014年上半期(1~6月)の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支は、前年同期の3兆3131億円の黒字から5075億円の赤字に転落した。上半期の赤字転落は初めて。円安や消費税前の駆け込み需要で輸入が増えた一方で、輸出が伸び悩み、貿易赤字が1996年以降で過去最大になったことが主因だ。

毎日新聞のコメントで「問題は、日本が先進国最悪の財政赤字を抱えていることだ。現在は預貯金など国内資金で国債発行をさばけるが、経常赤字が膨らむ一方で、高齢化で預貯金が取り崩されれば、海外資金への依存が高まる。海外の投資家が『日本政府は借金を返済できなくなるのではないか』と心配すれば、高い金利を付けないと、借金できなくなり、企業の設備投資や家計の住宅ローン金利も上昇して、経済に悪影響をもたらす」と警告していた通りで、アベノミクスは崖っぷちに立たされいる。

池田龍夫 (いけだ・たつお) 毎日新聞ОB。

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