2012.4.17更新

練馬自衛隊基地ウオッチング〜ダイコンと基地の街〜

練馬平和委員会 坂本茂
目次 プロフィール
No.21
PAC3ミサイル七不思議 舞台裏
―ヒバリさえずる朝霞訓練場 7泊8日 配備─
2012/4/16

  PAC3ミサイルは朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のロケット発射騒ぎにより、2009年4月に朝霞訓練場に11泊12日展開した。 今回は4月7日未明より14日深夜まで埼玉県立朝霞高校脇に配置された。 陸自の皆さんは今回始めて朝霞訓練場のすべての外柵(フェンス)の内側15メートルに有刺鉄線(バリケード)を敷き詰めたため、 外柵沿いの常設トイレは使用できず朝晩は冷えるため立小便姿が目立った。トイレに使用した訓練場内は女性自衛官がほふく前進する場所なのだが。


PAC3ミサイル朝霞訓練場に配備、陸自は有刺鉄線を張り巡らし演出は最高潮、
朝霞でも初めて警備の銃に実弾をこめたのだろう緊張する撃たれないだろうかと。
住民と15メートルも離れているので隊員との会話は大声でしないと聞こえない。

J: 神様がお守りしてくれるの? 朝霞訓練場はPAC3ミサイルと氷川神社まで500メートル、防衛省は市谷亀岡八幡宮まで200メートル。 一発5億円のミサイルには神社の 「抑止」 と書いたお札が付いてるかもしれない。
K:  陸自と空自の違い:御用済みのPAC3ミサイルは4月14日深夜撤収したが。4月15日現在、 32普通科連隊(さいたま市)の隊員は 「未だに上司からの命令がないのであります」 と、朝霞訓練場警備の任務が解かれていない。

L: 陸自も空自も消防自動車さえ配置しない。朝霞訓練場ではヘリコプターが離着陸時に事故対策の目的で陸自の消防自動車が現場に配備される。 もしかしたらPAC3ミサイルは空っぽかもしれない。

M: 朝霞訓練場のある消防署も通常勤務。3年前の石神井消防署大泉学園出張所の職員は 「警戒レベルは最低のレベル1。 2001年 「9・11アメリカの同時多発テロ」 では最高警戒のレベル5になった」 と説明。

N: 2009年4月3日、空自の幹部は 「PAC3を発射して誘導電波は高速で強い電波だ、 人体にどのような影響が出るか把握してない」 と新宿区危機管理課長に説明した。 ところが、朝霞訓練場ではPAC3の発射方向には陸自や空自の隊員の警護所は設置されず、隊員たちは一切近づこうとしなかった。 それもそのはず、イージス艦は港を離れれば隊員は甲板に出ない、レーダーの出す電磁波は怖いからだ。

O: PAC3ミサイルは実戦で迎撃できる保証がない未完成品。 2006年小泉首相と守屋防衛事務次官が訪米お買い物ツアーで米国に 「これをもてば抑止力になる…よく当たるよ」 といわれ 「護摩の灰」 のごとくPAC3ミサイルなど買うことを決めた。【PAC3を開発した米軍でさえ市街地に展開した例はない。】 とは、東京新聞の記事。

P: 大手新聞記者などは反対派や賛成派に 「これからPAC3が○○基地に配備されるよ」 と携帯電話で通知することがあるようだ、 次の日には新聞に彼らの写真とPAC3がちゃんと写っている時もある。

  セシウム137と火薬庫のずさんな管理 七不思議
  防衛省では 「朝霞駐屯地火薬庫の最大貯蔵量合計について4棟最大9トン、練馬駐屯地火薬庫は6棟 1・4トンと説明する。 福島原発事故で記憶に新しい放射性同位元素セシウム137は練馬駐屯地火薬庫脇には 186000000ベクレルが8本保管されている。」 と説明している。

  3月21日、防衛省内で住民団体と練馬駐屯地の築60年程の老朽化した火薬庫等(情報公開で求めた火薬庫検査表等を元に)に関する陳情と、 4月8日の第一師団創立50周年行事に関する七不思議をご覧ください。

@ 住民団体の質問(以下問) 【火薬庫内の喫煙場所項目になぜチェックしたの】
防衛省の回答(以下回答) 「火薬庫内に喫煙施設無いのに部隊の担当者があいまいにチェックした」
A 問 【火薬庫の屋根瓦による雨漏りあったのになぜチェックしないの】
回答 「雨漏りは無い修繕もしてない! 数日後の再回答は屋根瓦に防水塗装を施したが修繕ではない」


2011年3月11日、火薬庫屋根瓦は迷彩シートに覆われ、一ヵ月後火薬庫の屋根瓦は
キレイに修繕し色が鮮明になった。 昭和29年に建造されている。老朽化が目立つ

B 問 【2011年10月の台風で火薬庫内の樹木(可燃物)が倒壊したが半年たってもなぜ取り除かないの】
回答 「取り除いた。今後迅速に対処するよう部隊に念を押した」
C 問 【22年間、放射線管理区域に注意事項を掲示しないのは第一師団の規則違反では】
回答 「直ぐ掲示する」

22年ぶりに設置された放射線管理区域に関する遵守事項の看板

D 問 【昨年の東日本大震災以前から火薬庫脇にタイヤなどゴミが山積み、危険なので撤去して】
回答 「駐屯地内工事のため、7月に仮設のゴミ集積場所を火薬庫脇に設置した。撤去の要望は部隊へ念を押して伝えた」
E 練馬駐屯地祭大砲使用について
 問 【2009年平成21年3月、練馬駐屯地から練馬区役所へ近隣騒音苦情対応のため155ミリ榴弾砲(空砲)やヘリコプターのホバリングは中止する、 練馬区に苦情があったら駐屯地へ連絡願いたい、という約束を自衛隊は守って】
回答 「言った覚えは無い、区と駐屯地の見解の相違だ」
F 4日間の大砲の訓練にたいして近隣住民から区と駐屯地へ46件苦情がよせられた。
  「ガス爆発事故か・いつまでやるんだ・いったいなんだ何も聞いてない」 等など4月5日(大砲の空砲発射50発に苦情20件、区の電話鳴りっ放し)、 区総務係長らは区民の苦情を持って練馬駐屯地を訪れ、さらに区職員は8日、自分たちの目で確認し体感しようと公務で駐屯地へ出向いた。 それでも練馬駐屯地は大砲などの空砲発射を強行した。


4門の大砲、一度に空砲を火を放ちながら連射する
ドカーーーン 隊員は鼓膜破けるので耳をふさぐ

  練馬区総務係は自衛隊に対する近隣の生活に支障をきたす苦情の多さに再度練馬駐屯地を訪問するとしている。
  4月15日、駐屯地周辺で駐屯地の大砲の音を聞いた小学生の兄弟たちに聞いてみた
  小学5年男児 「いきなりドカーンと雷が鳴った」
  4年男児 「雷が返事したドカーン」
  1年女児 「怖かった」
と話す。

  ウソ・ごうまん・隠ぺい体質・つじつまあわせのいいわけ…。自衛隊の常識は世間の非常識なのだろうか?
  第一(頭号)師団正門警備の下級隊員たちは 「大砲の音うるさく申し訳ありませんでした」 と住民に頭を下げた。 こんな立派な隊員もいることを忘れてはいけない。

  練馬駐屯地の正門の奥に馬鹿でかい看板が目立つ

  4月の陸上自衛隊第一師団の月間目標

   規律の維持


No.20
背筋がぞっとする 自衛隊と警察の監視
2012/01/11

  2011年12月9日、平和委員会など市民団体が陸上自衛隊練馬駐屯地正門前で1時間の宣伝を実施した。 30回目をむかえる宣伝に200名の隊員たちは
平和のひろば(@ 資料) を受け取った。

  この日は隊員たち公務員のボーナス支給日だ。
  9条の会から 「公務員の給料が下がれば民間も下がる、悪循環だ、景気は良くならない」  平和委員会は 「練馬区内のお母さんたちと一緒に脱原発運動が練馬区を動かしている」 と訴えた。 隊員らは 「外食も減った、退職金も激減だ」 とうなずきながら 「がんばって」 と私たちに声をかけてくれる。

  この日の宣伝が始まると、私たちの直ぐ脇に光が丘警察のパトカー(ワゴン型)が赤色灯をピカピカ回転させ、 しかも、警官は私たちのすぐ脇に立つ星の二つ付いた自衛官(以下二つ星)になにやら挨拶をかわした。 自衛官は駐屯地正門から我々を長時間カメラのフラッシュをパッ パッ と光を放し続けた。
  今までこんな不自由な宣伝はなかった。
  私たちの脇にいる二つ星に宣伝終了後に抗議した、私は 「なぜ何のために、写真を撮った、情報保全隊か何人参加してるか、 あなたが光が丘警察を呼んだのか、二度とするな」 と問い詰めた、二つ星は 「そのようなもの(情報保全隊)だ、しかし、何人かは詳しくは分からない。 警察は知らない。分かりました、写真をとることはやめるように言っておく」。

  言い訳が始まる
  12月26日、私は宣伝時に対応した二つ星に再度尋ねた、二つ星は 「私は情報保全隊とは言っていない、 私の部下の一人にトラブルなど何かあるといけないからカメラを持たせた」。 私は 「今まで事前に自衛隊に通告し30回も宣伝しているがトラブルがあったのか、誰が命令を出した、写真は何故撮らせた」、 二つ星 「トラブルは無かった。自分が出した命令だ。部下が写真撮っちゃったので、だめじゃないかと部下を叱って中止させた」
当日の様子とつじつまの合わない言い訳が始まった。
  どうも本当とは思えない。

  ウソは必ずばれる
  「自衛隊の常識は世間の非常識」 私の知り合いの幹部自衛官がこのような 「言葉」 を教えてくれた。 自衛官はウソを平気でつくのが当たり前のように思える。
  いっぱいあるウソの一部を紹介しよう。
  2006年(練馬区内では練馬駐屯地の隊員ら100名がイラクに派遣された時期)、 練馬駐屯地広報は練馬区や駐屯地周辺町内会に5月16日より災害に伴う夜間ヘリコプター飛行訓練を練馬駐屯地で実施すると通告した。 数ヵ月後、私たちが防衛庁(当時)へ情報公開文書を入手した当時の命令書である、 「平成18年度第一次飛行隊訓練実施計画」 によれば 「災害訓練」 ではなく捕虜の取り扱いまで明記した 「ゲリラ戦闘訓練」 であり、 練馬駐屯地が町内会などに通告した内容のウソがばれたのだ。 詳しくは 平和のひろば2006年9月3日号(A 資料) をご覧ください。

  最近のウソ
  2011年3月11日、練馬区内も震度5弱を計測した。(B 資料:練馬区内と自衛隊万年塀など被災状況)
  練馬駐屯地は万年塀の一部が崩れ火薬庫の屋根瓦に大きな迷彩シート(C 資料) がかけてあった。 その後、私は練馬駐屯地の被災状況を撮影して練馬区へ提出した。 練馬区から練馬駐屯地へ連絡しても駐屯地は 「地震による異常はない」 という返事が返ってきた、あきれたものである。
  一方、誠実な防衛省の背広組もいる 「練馬駐屯地に聞いたが、恥ずかしながら3月の地震前に火薬庫の屋根が雨漏りしてシートをかぶせた、 いずれは修理するようだ。3月の地震で万年塀の一部が崩壊した件については防衛省に報告しなかったようだ」。 このように誠実に住民に隠さないで事実を明らかにする自衛官たちもいることを忘れてはならない。

  私は防衛省に雨漏れ屋根瓦の火薬庫はどのように処理されたのか情報公開を求めた。 公開された文書によると、 3月11日の 「練馬駐屯地業務隊火薬庫週末点検・検査表」(D 資料) は火薬庫の外観に 「異常無し」 とチェックが入っていた、 駐屯地は住民にも練馬区役所にもさらに防衛省にもウソをついていたことになる。

  火薬庫に喫煙場所あり!?
  「練馬駐屯地業務隊火薬庫検査表」(E 資料) これはすごい。火薬庫検査表によれば四半期ごとの点検だ、 ナンバー10の項目に 「喫煙場所は適切で、消火器等が置いてあるか」 チェック項目には1号庫〜6号庫まですべての欄にチェックしてある。
  これらの公文書を練馬区役所や石神井消防署員へ見てもらうことにした。 役所は 「ホントですか」。消防は 「はじめて見ました・・・コメントのしようがない・・・・・・」。

  練馬区内の火薬庫に詳しい自衛官に聞くと 「火薬庫は湿ったらアウトだ、考えられない。 火薬庫勤務は24時間制なので仮眠もあればメシも食う、タバコも一服したい。 しかしこのご時勢駐屯地内ではタバコを吸うところは限られるようになった」 と答えが返ってきた。

  当時の状況を想像してみよう
  時は平成22年3月11日 練馬駐屯地火薬庫点検時の上司と部下と会話
上司:今日は随分揺れたな
部下:ハイ、震度5弱と聞いております・・・・上司 タバコ消してください
上司:いちいちうるセー 今日は週末点検だから灰皿のチェックなどいいんだ! まー消すか。おい灰皿
部下:火薬庫の屋根瓦の雨漏りひどいですがドーシマスカ? とりあえずシートかぶせてあります
上司:ブルーシートじゃ目立つから 迷彩シートにしとけ わかったか!
部下:ハイ! 「火薬庫の外観に異常はないか」 ・・・チェックどうしますか
上司:馬鹿タレ こんな恥ずかしいこと上に報告できるか! ばれたら俺が怒られるんだ チェックだ
部下:それでも・・・備考欄に雨漏りと書かないんですか ウソはまずいであります(小声で)
突然上司は 「バカ!」 と怒鳴り続け、靴を脱いだと思ったらすばやく部下の頭をガンガン5〜6発殴り始めた
上司:これでも雨漏りに見えるか 異常なしだ! 分かったな!
泣きながら 震えた声で
部下:火薬庫雨漏りに見えません! 火薬庫の外観に異常な〜し チェックヨーシ、火薬庫すべて安全に管理してあります・・・点検終了
部下は検査表に涙でにじんだ字でチェックするのであった。まるで 「裸の王様」 のようではないか。

 「3.11災害派遣」 で国民から喜ばれる自衛隊になった。ウソをつかず監視せず国民を守る民主的な自衛隊になるよう体質改善が望まれる。