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ルポ「新基地建設に揺れる辺野古」
子育て世代がつくった “ MaMa ぐるみ ” の会
「子どもの未来 だれが守るの?!」「親でしょ!!」

寄稿:尾崎孝史(写真家)

2015年6月5日

「子どもたちの未来を守ろう!」

先月10日、2人の娘を連れた母親が声をあげた。母親は、沖縄県読谷村で暮らす保育士の城間真弓さん(36歳)。やってきたのは、名護市辺野古区にある米軍基地キャンプ・シュワブのゲート前だ。城間さんは前日、“MaMaぐるみ”の会を立ち上げた。その思いをこう語る。

「これまで基地の存在にあまり疑問を感じていませんでした。平和運動に関わることもなかったんです。でも、辺野古に来てみて、おじいやおばあが座り込んで抗議をしている姿に心を打たれました。そして、もし基地ができてしまったら、孫の代にまで影響が及ぶということに気づかされました。私たち子育て世代も行動しなくてはと思い、会を立ち上げました」

 手作りのポスターを持つ城間さんと2人の娘

手作りのポスターを持つ城間さんと2人の娘

城間さん一家が初めてキャンプ・シュワブを訪れたのは、県知事選挙が行われた昨年11月。新基地反対の民意が示されたことで、若い世代も本音を言える環境になったという。

「家族や知人が軍で働いているという友だちがいます。親戚が軍用地料をもらっている人もいます。基地はいらないと思っていても、なかなか声を上げられない環境でした。それが翁長知事の誕生で一転。今では10組を越える家族が会に賛同してくれています。那覇市で行われた県民大会にも一緒に行きました」

最近、義理の父母が辺野古にきてくれた。サッカー部の試合がない週末は、長男と夫もやってくる。小学2年生の長女・日花(ひな)さんは、「私たち子どもの声も聞いて!」と書いたポスターを持ってこう話す。

「これまで町を歩いている外人さんが誰だかわからなかった。基地の前に来るようになって、人殺しをする兵隊さんだとわかった。みんなが嫌って言ってるのに、どうして基地を作ろうとするのかな」

臨時制限区域を示すフロートの中で進められるボーリング調査。抗議する市民の船を海上保安庁の職員が転覆させる事件も起きている。

臨時制限区域を示すフロートの中で進められるボーリング調査。抗議する市民の船を海上保安庁の職員が転覆させる事件も起きている。

今月、ワシントンで外交活動を行った翁長知事。渡米前、子育て世代を中心とする市民団体「ニューウエーブ・トゥ・ホープ」が、知事を励ますメッセージカード240枚を届けた。ホワイトハウスの前では、在米の沖縄県出身者など母親世代の女性たちが「NO BASE IN HENOKO」の横断幕を掲げた。政府が新基地建設着工をめざす今、若い世代の取り組みが辺野古NOの運動を後押しする。

キャンプ・シュワブのゲート前で海上保安庁の職員が乗った車の進入を阻止しようとする市民。警官隊の強引な排除によってけが人が続出している。

キャンプ・シュワブのゲート前で海上保安庁の職員が乗った車の進入を阻止しようとする市民。警官隊の強引な排除によってけが人が続出している。

文・写真 尾崎孝史(写真家)

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