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【NPJ通信・連載記事】見えないものをみつめて/NPJ相川早苗

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見えないものをみつめて 予科練平和記念館 ~敗戦の日に誓う~

2014年8月15日

茨城県稲敷郡阿見町にある

予科練平和記念館へ行きました

館内は静寂に包まれ

二階まで吹き抜けの壁には

四角い空が市松模様をなして

浮かんでいました

特攻隊として散った命のように

 

彼らにとって 空は

憧れであった 空は

あまりに 悲しい

 

14歳から15歳の子どもたちが

高い競争率の中

海軍飛行予科練習生(予科練)となる

空を自由に飛ぶ夢をみた純粋な魂たち

 

三年間の驚くべき厳しい訓練を受け

その後六ヶ月間の飛行訓練をして

18歳で一人前のパイロットになりました

 

19歳で特攻として戦死した子の最後の言葉

「ぼくはなんにもカタミを残したくはないのです。

10年も20年も過ぎてからカタミを見てお母さんを泣かせるからです。

お母さん、僕が郡山を去る日、自分の家の上空を飛びます。

それが僕のあいさつです。」

 

この記念館を訪れた方の感想

「あの時翼を上下に揺らしながら上空をしばらく飛んでいる飛行機があった。

なんだろうと思った。今その意味が分かりました。」

 

どんな思いで飛行機を操縦していたのでしょうか

どんな思いでお母さんは見ていたのでしょうか

 

飛行機まで行って息子を引きずり降ろしたい!

 

たまごを叩きつけるほどの効果しかないとわかっていた軍上層部が

叩きつけた若き命

 

ゼロ戦が木造であったことも初めて知りました

 

もう1人の子の辞世の句(最期の和歌)17歳か18歳

「散りてのち なほ白雲ととどまりて すめら御国を永久に守らむ」

(ちりてのち なほしらくもととどまりて すめらみくにをとわにまもらむ)

意味・死んだ後も、自分は白い雲になって、日本の国を永久に守ります

 

戦争をしない平和な日本であってほしい

そのために若き命を捨てたのです

だから絶対に戦争をしてはならない

それが平和な日本に住む私たちと彼らとの誓いです

 

彼らの思いをしっかり受け止めてこれからも生きたい

 

第二次世界対戦で

日本人は310万人が亡くなりました

世界では5,400万人が亡くなりました

その一人ひとりに家族がいて悲しみました

 

日本国憲法 第9条 

1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2  前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

法学館憲法研究所 日本国憲法の逐条解説

侵略戦争はしないなどの何らかの平和条項を持つ憲法は数多くありますが、戦力を持たないと明言している点で極めて特徴的な規定です。1項にいう「国際紛争を解決する手段」は、侵略戦争を意味すると解する立場に立ったとしても、2項によって、一切の「戦力」を保持しないと宣言したことによって、自衛のための戦争もできないと解されています。そのときどきの多数派が「国を守るため」とか、「国際貢献」という美名に惑わされて間違った判断をしないように予め、戦力は持たないと歯止めをかけたわけです。

独立国家である以上、自衛権は持っているので、自衛隊は自衛のため必要最小限度の「実力」であって、戦力ではないというのが政府見解です。9条と前文は日本のあるべき姿を示しますが、それにとどまらず、暴力の連鎖を断ち切り、人類の進むべき道を指し示したものとして世界でも高く評価されています。9条改憲は単なる国内問題ではないのです。

日本国憲法 第18条 

何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない。又、犯罪に因る処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服さない。

法学館憲法研究所 日本国憲法の逐条解説

不当に身体の拘束を受けないことは、人間の尊厳に関わる重要な人権です。本条が禁止する奴隷的拘束とは、拘束の方法や労役の有無を問わず、個人の人格を無視した拘束をいいます。人身売買などはもちろん、そこまで至らない強制労働であっても、意に反する苦役として許されません。

ただし、奴隷的拘束は例外なく絶対禁止ですが、意に反する苦役を受けない自由は、公共の福祉の観点から制限されます。よって、緊急災害時に国民に協力を要請することは許されます。

また、軍隊を持たない憲法の下では、徴兵制は各人の意思に反して一定の労役を強制することになりますから、本条によって違憲となります。しかし、軍隊を持つことになれば、憲法上に兵役が義務づけられていなくても、いつでも法律によって徴兵制を採用することは可能となるでしょう。なお、本条は国家権力による行為を禁止するのみならず、企業による人格を無視した拘束や労役も許しません。

 

 

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