「時代の奔流を見据えて──危機の時代の平和学」
木村 朗 (きむら あきら、鹿児島大学教員、平和学専攻)
プロフィール
第四一回 「戦前型の秘密社会・警察国家を許さないために
主権者・国民はいま何をすべきか─秘密保全(特定秘密保護)法案の可決・成立を受けて」 12/7
第四〇回 「憲法違反の秘密保全法案は国民監視法案に他ならない
─解散・総選挙で国民の信を問え!」 12/5
特別寄稿 「日本はこのままファシズム国家へと変貌するのか
─暗黒社会の到来を許すな!」 11/20
特別寄稿 「小沢事件」 の真実
−権力の暴走とメディアの加担による民主主義の破壊 8/14
特別寄稿
日本は真の独立国家なのか 「『終わらない〈占領〉』 を問う」 7/4
特別寄稿 「孫崎 享さんと 『終わらない占領』 を論じる」 4/12
特別寄稿 アジア記者クラブ定例会リポート(2012年12月14日)
裁判員制度の危険な罠-存続ではなく廃止を! 2/17
第三九回(全面改訂版) 権力の暴走とメディアの加担−小沢問題の意味を問う 11/14 /17
第三八回 「オスプレイ問題からみえる日米関係
―従属から自立への転換を」 11/3
第三七回 緊急特別寄稿 「なぜいま秘密保全法案なのか─
忍び寄るファシズム(監視社会・警察国家)の影」
3/4 3/5更新 3/8更新
第三六回 【緊急改訂版】 福島 「原発震災」 の意味を問う〜錯綜する天災と人災(その四 下) 12/31 1/10更新
第三五回 福島 「原発震災」 の意味を問う〜錯綜する天災と人災(その四 中) 9/20 10/12更新
特別寄稿 原爆神話からの解放と核抑止論の克服
─ヒロシマ、ナガサキからフクシマへ 9/10
第三四回 福島 「原発震災」 の意味を問う〜錯綜する天災と人災(その四 上) 8/.6 9/9更新
第三三回 福島 「原発震災」 の意味を問う〜錯綜する天災と人災(その三 下) 7.19 7.22更新
第三二回 福島 「原発震災」 の意味を問う〜錯綜する天災と人災(その三 上) 7.5更新
第三一回 福島 「原発震災」 の意味を問う〜錯綜する天災と人災(その二) 6.23更新
第三〇回 福島 「原発震災」 の意味を問う〜錯綜する天災と人災(その一)
第二九回 「リビアへの“人道主義的軍事介入”の欺瞞性を問う─NATOによる対ユーゴスラビア空爆の愚を繰り返すな!」
第二八回 「緊迫する東アジア情勢と日本外交の危うさ―新防衛計画大綱の狙いは何か」 (下)
第二七回 「緊迫する東アジア情勢と日本外交の危うさ―新防衛計画大綱の狙いは何か」 (上)
第二六回 鹿児島老夫婦殺害事件の裁判員裁判での無罪判決と幻の死刑判決について
第二五回 対テロ戦争の拡大と悪化する世界の人権状況
第二四回 いまこそ対米自立の機に 抑止力という幻想超えて
第二三回 日米安保体制の再考―今こそ、米軍基地撤去と対米自立のチャンス!
第二二回 小沢問題をどう考えるか−検察権力・マスコミ報道との関連で (下)
第二一回 小沢問題をどう考えるか−検察権力・マスコミ報道との関連で (中)
第二〇回 小沢問題をどう考えるか−検察権力・マスコミ報道との関連で (上)
第十九回 オバマ米大統領の “善意” と “欺瞞”−アフガニスタン戦争と核廃絶のジレンマ
第十八回 68回目の “開戦記念日” に想う−重慶爆撃から日米開戦・原爆投下へ
第十七回 今回の選挙結果をどう見るか−小選挙区制の恐ろしさと憲法改悪との連動の危険性を問う(下)
第十六回 今回の選挙結果をどう見るか−小選挙区制の恐ろしさと憲法改悪との連動の危険性を問う(上)
第十五回 「原爆投下と日本降伏を問い直す−64回目の“終戦記念日”を迎えて」
第十四回 「国家による殺人である死刑執行に強く抗議する−非人間的な死刑制度の根本的見直しを」
第十三回 「裁判員制度を根源から問い直す──後世に禍根を残さないために(下)」
第十二回 「裁判員制度を根源から問い直す──後世に禍根を残さないために(中)」
憲法記念日 緊急寄稿
第十一回 ソマリア海賊対策の欺瞞性を突く―─新法は恒久法・憲法改正への一歩
第十回 「裁判員制度を根源から問い直す──後世に禍根を残さないために(上)」
第九回 「オバマ新政権で世界はどう変わるのか──過剰な期待と大いなる恐れの狭間で(下)」
第八回 「オバマ新政権で世界はどう変わるのか──過剰な期待と大いなる恐れの狭間で(中)」
第七回 「オバマ新政権で世界はどう変わるのか──過剰な期待と大いなる恐れの狭間で(上)」
第六回 「田母神問題の意味するもの──岐路に立つ日本の政治的選択をめぐって(下)」
第五回 「田母神問題の意味するもの──岐路に立つ日本の政治的選択をめぐって(上)」
第四回 「志布志事件とは何であったのか──“えん罪” の構図とメディアの功罪を問う (下)」
第三回 「志布志事件とは何であったのか──“えん罪” の構図とメディアの功罪を問う (上)」
第二回 「忍び寄るファシズムの危機──暗転する時代状況に抗して」 (下)
第一回 「忍び寄るファシズムの危機──暗転する時代状況に抗して」 (上)
プロフィール
「時代の奔流を見据えて─危機の時代の平和学」
の連載に当たって
最初に私の自己紹介をさせていただきます。私は1954年8月23日北九州市小倉生まれで現在54歳です。
北九州高専を中途退学して、福岡県立小倉高校へ。
そして浪人・自活生活も経験してから九州大学法学部に入学し、政治学を専攻して九州大学大学院法学研究科に進学。
博士課程在籍中に旧ユ−ゴスラヴィアのベオグラ−ド大学政治学部へ政府交換留学生として留学 (1985年9月〜1987年3月。
その後、1994年9月、1998年3月、2001年8月に旧ユーゴ各地をそれぞれ1ヶ月ほど再訪)。
1988年3月に九州大学大学院法学研究科博士課程を単位取得退学、九州大学法学部助手を経て1988年10月に鹿児島大学法文学部に赴任して現在にいたっています。
平和学 (広島・長崎講座)、国際関係論、民族・地域紛争論、マスコミ論などの科目を担当しています。
これまでの主な研究テーマは、1948〜1956年のコミンフォルムからのユーゴ共産党追放を契機とする旧ユーゴ・ソ連紛争、
1990〜1995年のユーゴ解体と内戦 (民族問題と連邦制、あるいは旧ユ−ゴ紛争と国連PKO)、1999年のコソヴォ紛争とNATO空爆などでしたが、
現在は特に原爆投下・日本降伏問題に力を注いでいます。またその他に、日米安保体制と沖縄問題、9・11事件と新しい帝国秩序、
情報操作とメディア・リテラシー (志布志事件・松本サリン事件と 「えん罪」 ・報道被害) といった問題にも関心を持って取り組んでいるところです。
それから、自主ゼミで社会人も参加できる 「平和問題ゼミナ−ル」(HPのアドレスは、
http://www.ops.dti.ne.jp/~heiwa/) を1997年2月から毎月1、2回のペ−スで開講するとともに、
市民グル−プによる 「かごしま平和ネットワ−ク」 「かごしま憲法9条ネットワーク」 「みんなで平和をつくる会」
「かごしま9条の会」 にもメンバーとして参加・活動してきました。旧ユーゴ・東欧諸国やソ連の他に、中国、韓国、ヴェトナム、アメリカを訪問。
2005年8月のピースボートによる日韓アジアクルーズに水先案内人として乗船。
故鎌田定夫先生が創設された長崎平和研究所の客員研究員、九州平和教育研究協議会会長や日本平和学会理事・「平和運動」 分科会責任者もやらせてもらっています。
〈主な著作〉
単著 『危機の時代の平和学』、編著 『核の時代と東アジアの平和―冷戦を越えて』、共著 『時代のなかの社会主義』 『ナショナリズムの動態』
『自分からの政治学』 『国際関係論とは何か』 『新時代の国際関係論』(いずれも、法律文化社)、『ペレストロイカ』(九州大学出版会)、
『地域から問う国家・社会・世界』(ナカニシヤ出版)、『21世紀の安全保障と日米安保体制』(ミネルヴァ書房)、『人はなぜ戦争をしたがるのか―脱・解釈改憲』(金曜日)、
『市民講座 いまに問う ヒバクシャと戦後補償』 凱風社、編著 『米軍再編と前線基地・日本』、同 『 9・11事件の省察―偽りの反テロ戦争とつくられる戦争構造』
『メディアは私たちを守れるか?―松本サリン・志布志事件にみる冤罪と報道被害』(いずれも、凱風社)、他。
以上が私の簡単なプロフィールですが、このたび市民メディアであるNPJ (News for the People in Japan)
への執筆の機会を梓澤和幸代表から与えていただいたことに深く感謝しています。そして、平和研究・平和教育・平和運動の三位一体をめざしている私が、
時代の逆流に抗して闘う一つの大きな武器となるであろう独立した市民メディアに関わらせていただくことに大きな喜びと重大な責任を感じています。
「時代の奔流を見据えて─危機の時代の平和学」 という表題もそうした思いからつけさせていただきました。
この連載論評 (毎月1回か2回のペ−スで執筆させていただく予定) を通じて、過去から現在・未来につながる時代・人間・社会の光と影の両面を照射して、
問題の所在と本質を明らかにし、解決への展望と課題を提示することが出来ればと願っています。
皆さんのご期待に添うことがどれほど出来るかは分かりませんが、これから私なりに精一杯頑張って書かせていただこうと思っていますので、どうかよろしくお願いします。
2008年11月20日
木村 朗 (きむら あきら、鹿児島大学教員、平和学専攻)
※ 私(木村 朗)の論評へのご意見・ご感想があれば、
こちら kimuraアットマークleh.kagoshima-u.ac.jp にお願いします。